GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

ネコネイビー

ネコネイビー、クリア。

 

プレイ時間5時間以上。

 

本作はデスモフモフ開発の横スクロールシューティング。自機は猫、敵はゆるキャラのゆるい雰囲気が特徴です。

 

しかしゆるい雰囲気に反して敵の攻撃はかなり殺意高め。厚めの弾幕に加えて弾速が早めで、パターンで避けるのは困難。難易度は三段階(EASY/HARD/DEATH)ありますがEASYでもしっかり殺しにきます。

 

では難しいゲームかというとそうではなく、弾を全消しできるボンバーが非常にいい塩梅でバランスを取っています。本作のボンバーはゲージ制で、敵を倒すと落とす猫アイテムを一定数集めると結構すぐに再度利用可能になります。猫アイテムは大量に出現するので、敵弾に囲まれたら即ボンバー、でまたアイテム集めてすぐ次ボムが使用可能になります。またボムで倒した敵は得点アイテムをジャラジャラ落とし、残機は一億点毎にエブリエクステンドです。

 

以上から、大量の敵弾に囲まれたらすぐボンバー、スコアジャラジャラで残機増える、ボムをバリバリ打って残機増やして沢山死ぬという派手なゲームバランスとなっています。弾を引き込んでボンバーしてるだけでも十分進めるし、遊ぶ毎にクレジットも増えていくので、シューター御用達という雰囲気はありません。

 

6体の自機猫(?)はいずれも性能が異なり、特に使いにくい近接ソードだけのGINNOSUKEは初見だとどう戦うかもよく分からない使いにくさ。これでクリアしろって実績があって困ったのですが、剣には無敵の弾消し能力があるため実は適当に振り回すだけでかなり安定する。ボンバーの度にカットインが変わるEUGENEが使いやすさもあってお気に入り。

 

f:id:machine913:20200712185437j:plain

 

音楽もとても品質がよく、どのステージも印象に残る名曲揃い。中でもスイッチ版の追加要素である∞モードのボーカル曲は白眉。曲調に加えて∞モードで取れる実績が「デイドリーム」なこともありなんとなく感傷的になりました。

 

過去のシューティングで見た様な演出やボスも多く、シューティング好きな人が細部まで拘って作ったのが伝わってきて、またそれが上手く行ってるので遊んでいて嬉しい気持ちになります。バランスも演出も手応えもキャラクターも雰囲気も遊びやすさも大体文句無し。これはとてもいいゲーム。

 


現在の進捗としては実績「難易度DEATHでノーコンティニュークリア」を残すのみ。全7面中6面中ボスまでは行ったのですが、ここで一気に残機が無くなってしまいます。

 

他に苦戦した実績は、裏ステージにしか出ないボスをノーミスで倒すというもの。そもそもボスが強いのでEASYで戦いたい→EASYだと裏面に入る条件の「1面で1億稼ぐ」を満たせない、で行き詰まりましたが、パワーアップアイテムでボムゲージが回復する(のでパワーアップせずにボス戦までアイテムを泳がせておく)ことに気付いてなんとか裏面に入り、ボスを撃破出来ました。

 

陛下の受けた痛み

ゼノブレイドDE、「これがフィオルンの、陛下の受けた痛みだぁ!」まで。

 

プレイ時間43時間半。

 

掲題のセリフは序盤にシュルクが見る未来視の中のセリフで、作中で事あるごとにプレイバックされるのでかなりの回数聴くことになります。Wii版、3DS版をプレイし既に3回目である私はそれこそ何度聞いたか分からないのですが、その実際の場面に到達したのは実は初めてで達成感ある。まだ全然話途中なんだけど。

 

ということで3度目のゼノブレイドをやっています。3DS版は基本的にWii版の移植でしたが、今回のスイッチ版はリマスターとなっており、かなり色んなところに手が入っています。

 

まずなんと言ってもキャラクターモデルが奇麗になっているところ。Wii版は顔の凹凸や表情に使えるポリゴンが無かったのかテクスチャベタ貼りになっていて「魚顔」などと言われ、お世辞にもアップに耐えられる物ではありませんでした。しかし今回は完全に美男美女になっています。フィオルンが可愛いことに違和感すらあります。

 

また、装備によってガラっと見た目が変わるのもゼノブレイドの特徴ですが、どうも見た目が個性的過ぎるというか、ややふざけたような恰好にも見えてしまい、真剣なシーンに違和感が生まれてしまう部分もありました。それが味でもありましたが、今回は「ファッション装備」という、実際の装備とは切り離して見た目だけを変更出来る機能を実装。違和感を抑えることが出来るようになりました。でも実装されてみるとどうも使う気になれなくて、ここまでふざけた格好のまま進めていますが。

 

それから、広大で密度の高い世界を冒険出来るのが本作の最も魅力的な部分だと思いますが、これも広大過ぎて遊びにくい部分もありました。例えば私は今まで何度もゼノブレイドを始めては挫折していますが、最も大きな理由はアイテムが増えてきた際の処分のし難さでした。どのアイテムがどこにあって、どういう用途があって、どれだけ捨てていいのかを考えて都度荷物整理をするのがしんどかったのです。で今回恐らく一番手が入ったのがIF周りと思われ、雑多な素材は(多分)所有種類数が無限になってるし、アイテムの効果もかなり見易くなっています。

 

その他、勝手に真っ直ぐ走り続けるオートラン機能とか、特定の街の人にマーカー付けてマップ表示出来たり、要らない素材を仲間にプレゼントしてキズナを増やせたり、背面特効や空中特効が効くタイミングではアイコンが出たりと、今まで「ここが分かりやすければなー」と思っていたところが相当改善されていて、本当にストレス無く遊べています。細かなストレスが無くなると、元々面白いゲームですから、辞め時を失ってずっと遊んでしまいます。

 

あと以前はエレメント系の敵は物理攻撃無効でエーテルじゃないとダメージが通らなくて面倒だった気がする(うろ覚え)のですが、今回はこの設定は無く代わりに攻撃するとカウンターを受ける「スパイク」という設定が追加されています。スパイクはカウンターダメージだけでなく「反撃でスローになる」などのデバフ系もあり、また「転んでる間だけスパイク」という場合もあって考え無しにひっくり返してると痛い目見ます。

 

他にも固定装備固定敵でのタイムアタックや、難易度が物足りない人向けの上級者設定、逆に難易度を落とす設定もあり、決定版の名に恥じない充実ぶりとなっています。既に過去の最高進捗は超えたし、これは今回こそ遊び切れるかもしれん。

 

余談ですが、転倒からのコンボは見た目に地味で分かりにくいのですが、続編のゼノブレイド2では回転しながら打ちあがるという分かりやすく派手な演出になっています。また「いくらキズナを一杯繋げても、みんなモブ顔の住人なんだよなー」というところは2で沢山の個性的なブレイドとのキズナに変更されていて、1を遊んでいると流石2は改善されてるなーと改めて感心します。