絶体絶命都市2感想をざっくりと。
フォーマットは前作と同じく「崩壊する街からの脱出」です。
前作では夏の人工島が舞台でしたが、今回は冬の地下都市が舞台。
そのため、前作で問題となった「乾き」は起こりませんが、
濡れて冷えることによる体力低下が問題になります。
また前作ではサブキャラを選べてマルチエンドではありましたが、
あくまで主人公は一人だったところ、今作では複数主人公を選ぶことが出来ます。
各キャラの時間軸は同じなので、あるキャラが取った行動が、
他のキャラのイベントに関わってきたりします。
演出面では大量の水の表現により前作よりダイナミックな崩壊が起きていますが、
如何せんアイレムの技術不足により処理落ちが酷いのは残念なところ。
しかしキャラの造型とカメラ操作は前作から大幅に向上していて、
着せ替えもとても楽しい物となっております。
吹雪で凍えそうな恋人に「ナース服着ろ」と手渡す主人公。
ミニスカサンタの格好でダイハードする女性キャラ。
勿論レインコートなどの実用品に比べゲームは厳しい物となりますが、
それでもついついやってしまいます。
アイテムを組み合わせて別のアイテムを作ったりも出来ます。
ゴミ袋を切って簡易レインコートを作ったり、
車の窓を塞いだりというのは、実際に使えそうな技術ですね。
前作からきちんとバージョンアップされている点は好感が持てます。
特にシナリオ周りで不満もありますが、ゲームとしては十分に楽しめるレベルです。
「死んで覚える」バランスもアイレムっぽいと言えばぽい。
前作キャラの登場もあり。
開封までに一年置いたことを後悔するくらいいい出来でした。
ここからはネタバレ。
シナリオの不満について。
まず動機。
アイレムはどうも話を誰かの陰謀にしたいらしく、
前作では「家族を殺した政府に復讐するため、わざと欠陥人工島を作ってぶっ壊す」
桜坂消防隊では「家族を殺した政府に復讐するために爆破テロ(うろ覚え)」
んで今回は「村を滅ぼした政府に復讐するために細菌兵器を開発」
流石に飽きてきた。
あと、前作では島を崩壊させることが犯人の目的でしたが、
今回は細菌兵器を作って全滅させることが目的なので、
地下都市は単純に「偶然降った集中豪雨で壊滅」ということになります。
それなら、細菌兵器とかの話要らなかったのでは…。
それと5人目の主人公の最期は無惨過ぎる。