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満つらざるとも屈せず

ODIN SPHERE開封

ODIN SPHERE開封。

朧村正と同じく、ヴァニラウェア製作のアクションゲームです。ただ朧村正より前の作品で、どちらかというとプリンセスクラウンの続編、という立ち位置がぴったり来ます。女の子が複数の本(それぞれ別の人の物語)を読んでいくという形式も同様です。

ヴァニラウェアと言えばドット。もちろん本作も例外ではありません。何度見ても溜息が出るドットの妙技。というか勿論ドットも凄いのですが、映像のセンスが半端ない。城から見える星が回転している(伝わらないと思いますが・・・)とか、背景の雲の流れ方など、単純に「丹念にドットを打った」のとは異なる美しさを感じます。

また食べ物への拘りも相変わらずで、パンや木の実は食べかけまで細かく描き込まれていますし、システムとして食事中心に作られています。ただ食べ物に関しては、流石に朧村正を見た後では見劣り感は拭えず。まぁ朧村正の食べ物の描き込みは常軌を逸していたので・・・。

さて、映像は褒めるまでもなく素晴らしいに決まっているのでこの辺にして、システムについて。分類としては「ややもっさりしたアクション」に分類されますが、そのシステムはかなり複雑な物になっています。

まず、敵を倒しても経験値は貰えず、レベルアップするためには食べ物を食べる必要があります。食べ物はその辺で拾える木の実から凝った料理までありますが、作るのが大変な物ほど多量の経験値を貰えるため、レベルを上げるためには作って作って食べて食べて食べまくる必要があります。食べ物がなる木の種を植えることも出来て、ここから採取→食事→残った種を植えるという永久機関も!

では敵を倒す意味は無いのかというと、勿論そんなことはありません。敵を倒すと「フォゾン」という光の粒を出します。フォゾンは必殺技を使うために必要であり、必殺技の習得、成長にも必要であり、そして何より上記「種の成長」に必要です。フォゾンをプレイヤーが吸収してしまうと種が育たないため、上手い事配分しなければなりません。

必然的に、戦闘になるとまず種を植えて、敵を倒して出るフォゾンで養殖。出来た木の実を即食べて出た種をまた植える。といったプレイスタイルになり、戦闘の忙しい最中に「種植えろ種!」ということに。また実がなったのを放置すると枯れてしまうため、回収も速やかに行わなければなりません。フォゾンの量の調整などパズルのようで、この忙しさは単純にアクションが忙しいのとは異なり、新鮮な面白さです。私はこういう育成要素は面倒で大抵やらないのですが、こと本作に限っては積極的な養殖を行っています。

アクションとしては「もっさり」と書きましたが、朧村正と同様本作も最初に難易度(★~★★★)が選べます。とりあえず一番難しいので始めたら、ほんとに難しい。単純なアクションのテクニックは勿論、持って行くアイテムまで調整しないとボスには歯が立ちません。とりあえず最初のボスで1時間くらいハマりました。難易度下げるとどの程度簡単になるか分かりませんが、進める限りはこの難易度で頑張ってみようと思います。

まだ少ししか遊べていませんが、これは間違いなく名作。