GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

俺のスウィングアクション

バイオニックコマンドー開封。

アーケードのトップシークレットから先日のマスターD復活計画に続く、スウィングアクションの最新作。本作では3DのTPSとなりました。

過去作での特徴はなんと言ってもジャンプが無いことでしたが、本作ではついにジャンプを実装。日和ったな!と思いましたが開発初期にはやっぱりジャンプ無かったそうで、確かに遊んで見ると、この作品にジャンプ無かったら相当しんどかったと思います。

さて主人公は変わらずスペンサーですが、3Dになったことでスウィングアクションがどうなったかと言えば、有り体に言うとスパイダーマンになりました。

操作は若干難しくはなったもののチューニングは上手で、想像していたよりずっと直感的に操作出来るようになっています。壁でも柱でも、殆ど全ての場所を掴めるバイオニックアーム、とりあえずLT押しとけばどっかに引っかかるI/F、そして全体のテンポをやや遅くしたことで、プレイヤーも認識に十分な余裕を持って飛び回ることが出来ます。

スウィングした時の移動速度、距離は凄まじく、伴ってステージはかなり広め。また壁面を自由に上がれるため縦にも広いです。ビルからビルへ飛び回り、遥か彼方にキャンプする敵スナイパーまでひとっ飛び。

スウィングが決まった時の爽快感はかなりのもので、ただ飛び回っているだけでも楽しいし、上手くなってくると徐々にアレンジも出来るようになり、これとこれとこれを掴んであそこまで1秒!というスパイダーマンぶりが楽しめます。

ですがステージの広さには当然限りがあり、これだけの性能の人間を放置するとリバティシティを作っても狭過ぎるので、移動範囲に制限を作るために「放射能」という設定があります。街には放射能で汚染された箇所があり、スペンサーはこの中に突っ込むと3秒程で昇天。スパイダーマンと決定的に異なるのはこの点で、本作は「街を自由自在に飛び回る」というフリーアクションではなく、「決められたコースを攻略する」というアクションゲームだと言えます。

またバイオニックアームは地形だけではなく敵も掴むことが出来、ここから繋がるアクションも沢山。ずっと掴んでると電撃流されるけど。余談ですが、本作の敵軍はバイオニックアームを装備した侵入者を想定していなかったっぽいのですが、何故か歩兵は電撃棒完備。そんなもん標準装備にするな。

過去作に倣ってか難易度は高く、NORMALであっても死にまくり。スペンサーはどれだけ高いところから落ちても大丈夫ですが、バイオニックアームが重いので水に落ちると即死。上記放射能でも即死。また敵に囲まれても即死と割と虚弱で、必然的に攻略ルートには気を使うことになります。まぁバイオニックコマンドーは基本的に「死んで覚えろ!」というスタンスなので、沢山死につつじわじわ進んでいます。

ストーリーは今まで「敵?ハッハー俺の腕の餌食だぜ!」みたいな感じだったのですが、同じ主人公なのに今回妙に重たくなっています。前のノリでいいと思うんだけどなぁ。


3Dのワイヤーアクションゲーとしては非常に操作がしやすく爽快感も抜群。これをやってしまうと地面をノロノロ歩くゲームなんてスットロくてやってらんないぜ!水木一郎のPVも最高だぜ!Go!Go!Go!バイオニック!

…とノリノリで遊んでいたら、酔った。頭痛がして暫く立ち上がれないくらい酷い酔い方。

上述の通りマップが縦横に物凄い広く、そこに沢山の隠しアイテムがあるため、常に視野をぐるぐる回しながらプレイしていたのが原因かと思われます。また本作は敵に囲まれると死ぬ仕様になっており、敵とのクロスコンバットはしない方がいいのですが、その割に「ヘッドショットでXX人殺せ」みたいな実績が多く、実績欲しさにコンバッてしまうこともしばしば。

ゲームデザインは超良いと思うのですが、ご褒美系がこれを殺してる気がします。ご褒美気にしないで遊べばいいんだけど、そういう性格でもないんだよなー。