勇者30SECOND、開封。
本作はその名の通り「勇者30」の続編。「旅立ちから魔王討伐まで30秒」という基本は変わらず。前作ではRTS、レース、タワーディフェンスのゲーム性を持った別ゲームが入っていましたが、今回はRPG一本でこれらは無し。元々調整の甘いおまけゲームだったので、RPGに注力したのはいい判断だと思います。
SECONDになって変わったのは、幹が時間制限のないRPGとなり、30秒の制限が各クエストについたこと。伴って全体が一本の大きいお話となりました。また「グローバルレベル」という基本レベルに相当するものが導入され、「クエストに備えてのレベル上げ」が可能になりました。
シンボルエンカウントになったのも大きな変更点。敵の姿が事前に見える、ざっくり自分より強いか弱いかも見える、格下の場合は戦闘画面にならず倒せるなど、前作よりもサクサク遊べる形での変更が多い。
一方で、スキル、クラス、武器合成、城建築など収集、やり込み系の要素も増えました。前作同様「実績」も搭載されてて、やり込もうと思えばそれなりのボリュームになりそう。
ただやり込み系の要素については、8時間くらい遊んだ現在、全く無くても快適に進めていて、折角の追加要素だけどバランスがヌル過ぎてあんまり有効に機能してない。
この他にも(事前のレベル上げを真面目にやってるせいか)ここまで苦戦するステージがほぼ無かったこと。シンボルエンカウントになった弊害で、「ダッシュ中はエンカウントしない」という前作にあった素晴らしい駆け引き手段が消えてること。勇者に重たい設定つけたせいか、前作ほどふざけたステージが無いことなど、尖りに尖っていた前作ほどにはピーキーに調整されてない印象を受けます。
とは言え、「30秒で全てを行う」という根幹の面白さは損なわれておらず、加えて全体として大きな話を語れるようになったこと、章分けでバラエティに富んだ話を書けること(学園物は笑った)、事前のレベル上げで難易度の調整が出来るようになったことなど得た物も多く、現在の所は「順当に作られた続編」という感想です。
関係ないけど、本作もそうだしクラシックダンジョンなんかも、「初代はドット絵のパッケージだけど、続編はイラスト」となってるのですが、これはその方が目に付くとか売れるとかいう経営判断なんでしょうか。
クラシックダンジョンはともかく、勇者30なんて露骨に改悪だと思うんだけどなー。
