GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

リズム怪盗Rクリア

リズム怪盗R、クリア。

プレイ時間は、クリアまで8時間弱。


本作はセガリズムゲームリズムゲームといってもストーリーの合間にリズムゲーが挟まる感じで、誤解を恐れずに申し上げるなら、レイトン教授の「ナゾ」がリズムになったゲーム。ゲームの作り、雰囲気、プロモーションの掛け方まで、随分思い切ってパクったなー。

ストーリー部分のグダっぷりも教授譲りで、画面のどこかに隠れているコイン、音、サウンドトラック、その他隠し要素をチクチクチクチクタッチして探して行くところもそのまま。ストーリー自体は内容はともかくサクサク進むのですが、結局各画面でひたすらタッチしないといけないので、テンポが非常に悪い。

主人公ラルフがあんまりいい性格じゃないのも辛い。怪盗とはいえ、弱みを見せた相手をバカにしてみたり、警備員を不必要におちょくってみたり、必要なら他人のものもサクサク盗む。あと、教授は「紳士的に振舞った結果かっこよく見える」だったんだけど、本作は「本人がかっこいいと思ってやってることが滑ってる」ので見てて痛々しい。

落ち込んでるヒロインを慰めるために踊り出す…のはそういうゲームだからいいとしても、「知ってる?楽しいダンスには、天使が集まってくるんだ。見てて」→踊る(私には天使は見えなかった)→「僕には天使が見えたけど、どうだった?」→ヒロイン「慰めてくれてありがとう」→「僕のアパートに行こう。見せたいものがあるんだ」とか、滑り方も寒いし、どう考えても「見せたいもの」ってのは下腹部ですよ!


肝心のリズムゲームは50種類もあって、面白いものも多い。特にスペチャン、サンバデアミーゴ、きみしねのオマージュはよく出来てて、遊んでて面白い。そういうことなら、ダンスで勝負だ!

ただ、一部ゲームでジャイロを使ってて、これが大分酷い。リズム天国ゴールドでも思ったけど、音ゲーで一番ストレスになるのは「入力したつもりで出来てない」こと。ジャイロではこれが起こるので全体に緩めに作ってるんだけど、格闘系だけ妙にシビア。

具体的には46番目のリズムゲームでは、シビアで忙しい譜面とジャイロのファジーな判定が合わさっていくらやっても評価を上げられず、もう他のリズムゲームでのプラスの印象がなくなってしまうくらい失敗しました。というか、結局アイテム使ってもダメで諦めた。


シナリオを見ると続編も睨んでるようだし、中古の値動き見てると評価も悪くない様子。ですが私の印象としては、ストーリーはテンポが悪く、主人公は滑っていて、肝心のリズムゲームもファジー部分がストレスになって楽しめず、正直面白くありませんでした。