GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

ワーオ!クール!

ロリポップチェーンソー、開封、クリア。

ぽかっと半日開いたので、折角なので普段やれない据置ゲーをと思い選択。

さて本作はグラスホッパー製のアクションゲーム。アメリカンハイスクールに通うチアリーダーが、ゾンビをチェーンソーでぶった斬るという、B級感溢れる作品です。

グラスホッパー、というかSUDA51と言えばQTEの権化のため、本作もQTE多め。ですがアクションとしては、素早い連撃あり、手応えのある一撃あり、多彩なコンボあり、派手な演出ありで素直によく出来ています。ボスを除けば無駄に堅い変な敵もおらず、何かと挟まる連打もチェーンソーの切り応えに一役買っています。

バカなテンションも外しておらず、主人公のジュリエット、色々あって生首の彼氏をはじめアホばかり。人がバンバン死んで、学園全体が大惨事になっていて、ゾンビを倒していくシナリオなのに全く悲壮感が無い。ゾンビで馬飛びして、チェーンソーで股下から真っ二つに切り上げるとその飛沫で虹が出るとか、まとめて倒すとキラキラした演出が入ってボーナスとか、徹底的にアホに徹しているのがとてもいい。

ポリゴンモデルもレベル高い。ジュリエットは写真で見るとバタ臭い感じがありますが、実際動き出すと「日本人が可愛いと思う欧米人」でメチャクチャ可愛い。パンツも見えるし、カメラがローアングルになるとスカート抑えるのもグっとくる。全編に渡ってリアルタイムデモのため、コスチューム変えるとデモにも反映されるので着替えも楽しい。というか久々に据置で遊んだけど、今や前世代ハードであるXBOXでもこれだけ綺麗なんだなー。肌や髪の毛の質感が凄い綺麗で、やっぱ据置機はまだまだ桁違いだわね。

ゲーム内通貨が「パワーアップアイテム用」と「本編とは関係ない特典(コスチュームとか)を買う用」に分かれていて、どっちも同様に手に入るため、買い物のときに要らないことで悩まなくていいとか、システムも結構気が利いてる。

全体に画面が暗いこと、QTEと連打がやたら多いこと、間にチョクチョク挟まるミニゲームが「冗長」「面白くない」「失敗すると即ゲームオーバー」と完全に外してることなど粗も多いゲーム(特にミニゲームは最低)ですが、アクションとしての面白さがこの辺を補って、遊んだ感想としては面白さの方が大きい。前情報から酷評覚悟で遊んだんだけど、やっぱり自分でやってみないと分からないものですね。

クリアまで10時間かからないボリュームは昨今賛否あるかと思いますが、個人的には密度が非常に高いため気になりませんでした。

よく出来たポリゴンモデルと徹底したB級ノリ、爽快感が高いアクションと多彩なコンボ。欠点もかなり多いものの、個人的には大変お気に入りの一作となりました。まだエロコスチュームも揃ってないので、子供が居ない隙をついてもうちょっと遊びたい。