GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

無題

さよなら海腹川背、開封。

本作はSFCから続くラバーリングアクションの最新作。伸び縮みするルアー(ゴム)の張力を利用してアクロバティックな地形を攻略するアクションゲームです。

主人公の川背さんは身体能力としては普通以下なので、普通に進むとただの眠たいアクションゲームになってしまいますが、ルアーを使うことで大きな谷間を飛び越えたり、垂直の壁を上ったりできます。普通に遊んでも攻略は可能、ルアーを使いこなすととんでもない挙動やショートカットも出来るという二面性が魅力となります。

っていうか今回本作をやって思いましたが、今までのシリーズにも触れているはずなのに、驚くほど基本が出来ていない自分。たぶん、「難しくて俺には出来ないゲーム」ということで、過去作はあんま真面目にやる気が無かったんだな。今回初めて真面目に練習してみると、結構簡単に上達して驚きました。こんなに敷居が低いゲームだったんだなー。

今では特殊かつ不規則(に見える)なルアーの挙動を操り、加速もジャンプもかなり安定して行えるようになりました。こうなると本作はめちゃくちゃ面白いのよね。まぁ終盤のステージはそれを前提としてるため、アホみたいな難易度になってるんだけど。

細かいことですが、今までは「全ステージ通しで遊ぶのが基本で、練習として個別ステージも遊べる」だったのが、「個別に攻略するのが基本で、通しも一応あるから遊んでもいいよ」とスタンスが変わったこと。これによって挑戦のしきい値がかなり下がって、過去作よりも心理的に遊びやすくなっています。

あと独特の世界観も相変わらず。風呂や公園など日常の一部みたいな背景に、文房具を基点とした生活用品で構成される地形、そこに巨大な魚類の敵が徘徊し、BGMはヒーリングミュージック。ほのぼのしてるのに明らかにネジが飛んでいて不安になる感覚。これでこそ海腹川背