GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

レッツ貢献!

FREEDOM WARS、クリア。

プレイ時間28時間。


本作の概要は体験版の感想を参照。

一通り遊んでみて、まずゲームとしての芯がよく出来てる。操作感や攻撃の気持ちよさは上々だし、「立体機動装置」と書いた荊が本当に漫画みたいに動けて、「取り付いて戦ってる感」が凄い楽しい。しかもこれがゲームとしても面白い。振り解かれながらみんなでしつこく絡み付いて、頭や腕を落として徐々に追い詰めて行くっていう。武器毎の個性もはっきりしてて、小剣、大剣、槍、マシンガンにガドリングに火炎放射、ミサイル、ロケットランチャー、レーザーと多彩な武器を使い分けて立ち回れるとテンション上がる。まぁどの武器も結構クセが強いんで操るの難しいんだけど。

ハンティングアクションにしては勝利条件が多彩なのもよい。大型敵を倒す他、敵勢力を一定数倒す、ポイントを占領する、市民を助ける。特に市民救出は、最初見た時はめんどくせーと思ったけど、後半に行くほどその意味を実感。というのは、特に終盤敵の強さ堅さが尋常でなく高まるため、撃破すること自体がかなりしんどくなり、そんな時は「市民が囚われている部位だけ破壊して、市民を連れて特定の場所まで逃げる」ことが勝利条件なのは一抹の希望。それに超強い敵に追われながら逃げるってのはこれはこれで楽しい。って書いてて思ったけど、これモンハンで言うと「敵が卵を抱えてる運搬ミッション」なんだな。

難易度は全体にかなり高め。敵が強くて堅い上に周りの雑魚が無限湧きだったりして、初見だと絶望感ある。公式で「難易度低減パッチを出す」と早々に宣言するくらいには難しい。ただ同時に「難しさは変えずに理不尽さを減らしたい」とも言ってて、高めの難易度には拘りがある模様。実際パッチの内容は「特定ステージの無限湧きの間隔調整」くらいのマイナーチェンジ。クリアまで遊んでみて、個人的には「ふざけんなよ!」と叫ぶ程度には難しかったんだけど、なんだかんだクリアは出来たからなぁ。かなり難しいとは思うけど、無茶ではない、みたいな際どい線かな。

「懲役100万年」を始めとした耳目を惹く物語、アブダクターのカッコいいデザイン、アクセサリの台詞を設定出来るなどなど、商品としてのフックは大きいし多い。個人的には、連れて行く仲間を選択する時に顔アイコンが出たのに感動しました。いつも周りのキャラの名前覚えられないもので…。


一方で、荒も多いです。

特殊な世界観のため、特有の用語やシステムが多数あるのですが、それらが都度文章で説明されるだけで、クリアした今でもよく分からない仕様が沢山ある。メニューが三か所に分かれているため、どこに何があるのか分かりにくい。同じ武器でも武器毎に細かくパラメータにバラ付きがあって、それぞれ強化が出来たりとリストを活用する仕様なのに、一覧での表示や操作が異様に不自由。折角芯が面白いのに、敵の種類が少ないため、中盤以降は蜘蛛、虎、蜘蛛、虎。イベントで「ここはアクションするだろ!」って所が会話のみ。などなど。


と、満点とは言い難く、かなりストレスも溜まるゲームなのですが、この立体機動感は他に代えが無く、世界観や手触りの良さも手伝ってなんとかエンディングまでは到達出来ました。最後の方すっげー渋かったけど…。

エンディングは一つの区切りでまだ後ろにシナリオがあるし、なんか最高レベルの武器は「現在は作成出来ない」らしいので、アップデートで色々変わるのかも。

まだ「遊びたい」というモチベーションがあるので、これが無くなるまではやってみるつもり。