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満つらざるとも屈せず

ワンダフル101クリア

THE WONDERFUL 101 Remastered、クリア。

 

プレイ時間16時間、難易度ノーマル。

 

本作はプラチナゲームズ開発のアクションゲーム。WiiUで発売された同名作のリマスター版となります。

 

主人公は特殊部隊「ワンダフル・ワンダブルオー(W100)」。W100の隊員は多数集まることで巨大な手や剣、銃などにユナイトモーフ(変身)することが出来、この力を使って巨大な侵略者と戦います。

 

大量のカラフルで個性的なキャラクター、敵味方のギャグを挟んだ掛け合い、派手で多彩なステージ構成、アイデアに富んだボス戦、度々挟まる異なるジャンルの遊びなどなど、とにかく製作者の好きなことやりたいことをやりたいだけ詰め込んだ印象のゲームです。その密度熱量は本当に凄まじく、1話から最終面みたいに盛り上がり、そのままどんどん盛り上がって訳がわからないテンションになります。よく多彩なことを幕の内弁当に例えられますが、本作は各要素が全部濃厚過ぎて二郎ラーメンを食べ続けるようで、一気に遊ぼうとすると胸焼けするレベルです。おじいちゃんスペースハリアーベヨネッタでやったでしょ。

 

プラチナゲームスらしくアクションの手触りはキレキレで、こんなゴチャゴチャしたゲームなのに異様に機敏に動きます。ヒット感も素晴らしく、敵の攻撃を捌きながら重たい一撃を連打する感覚は本当に気持ちいい。

 

しかし一方で、なんでもかんでも詰め込んだ結果、かなり分かりにくいゲームになってしまっています。キャラが小さく演出が派手なので攻撃の予兆が見えにくい、何を食らったかわからない。ギミックが多彩でこちらの選択肢も多いためどうやって解くのかわからない。ダメージ演出が派手で長く、押されてるほど操作不能時間が長い。被ダメージ毎にメンバーが飛び散り、人数が居ないと回避行動もままならないため、負け始めると挽回が難しい。クリアしたけど、ヴォークンとか未だにどう捌いていいのかわかりません。

 

また元々WiiUの2画面で遊ぶゲームを無理に1画面に収めているため、場所によってはかなり遊びにくくもなっています。ついでに、プラチナゲームスのゲームでは度々思うんだけど、シューティングとかレースとか入れるのはいいんだけど、いつも「これくらいでいいでしょ」と思う長さの三倍くらいあるんだよなぁ。

 

ストレス要素が沢山あるので減点方式だと厳しいですが、とにかく膨大な趣味とアイデアと熱意が詰め込まれた作品で、終わってみると圧倒的な満足度。現時点でも十分面白い印象ですが、もう少し遊んでゲーム自体の理解が進んだらストレスが減ってもっとずっと評価が上がるかもしれません。少なくとも隊員が全員集まるまではやろうと思う。

 

フューリーワールドクリア

スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールド、フューリーワールドクリア。

 

プレイ時間6時間。

 

3Dワールドは半固定視点のステージクリア型でしたが、同梱の本作フューリーワールドは自由カメラで箱庭型のいわゆる3Dマリオです。箱庭型と言うか全体で大きな一マップのみなので、オデッセイをも越えてオープンワールドと言うかオープンエアー型とも言えます。まあオープンエアーと言うにはマップのサイズも密度も小さめですが。

 

システムとしては前述の自由カメラ、ワンマップにはじまり、残機無し、大量のアイテムストック、サポートのクッパjrが常駐して色々助けてくれるなど、3Dマリオの中でもかなり遊び易く調整されています。また状況を問わず定期的に巨大なフューリークッパが襲ってくるので、これに対処し続ける必要があるのも面白いところ。

 

マップは海と青空が綺麗な諸島群、筆を持ったクッパjrと一緒に集めるのが「ネコシャイン」ということで雰囲気は完全にサンシャイン。でもネコシャインはそれほど難しい隠し方はされておらずサクサク集まるし、ファストトラベルは無いけど至る所にプレッシー(乗り物)が居て移動も快適、大量のアイテムストックでゴリ押しもし易いし、クッパjrのサポートによって敵とのシビアな軸合わせも軽減され、全体としてはかなり簡単快適な調整となっています。クリア後にはネコシャインの位置表示とファストトラベルが追加されて更に快適になります。

 

たまにフューリークッパが襲ってくるのも、単純に危ないから早く撃退したい一方で、襲来中は足場が増えてステージ自体は難易度が下がることや、クッパの熱線でしか壊れないブロック、襲来中しか取れないシャインもあり、単にプレイヤーに不利なだけのイベントじゃ無いのは上手い調整。ただゲーム中は常にクッパのプレッシャーがあり、来たら来たですべきことがあるので、落ち着いて探索出来ない部分はありました。

 

ワンマップ、易しめの調整、クッパによる緩急と、短めですがテンション高く遊べる良作でした。

 

マリオ3Dワールドクリア

スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールドのうち、3Dワールドクリア。

 

プレイ時間20時間。スターコンプ(380個)、旗頂上コンプ、スタンプ80/85個取得。スタンプだけコンプしてないのは、全キャラで全ステージクリアという条件にめげたから。

 

本作はマリオシリーズの最新作で、3Dだけど箱庭系ではなく、2Dマリオに奥行きを付けた感じのステージクリア型。3Dワールド自体は元々wiiU用のソフトだったものの移植となります。

 

全体としては良く出来てるの一言。趣向を凝らした豪華なギミック、多彩なロケーション、多くの変身アイテム、圧倒的なボリュームに適度なバランス(後述)。私は触っていませんがマルチプレイも完備されて非の打ち所がありません。

 

ボリュームに関しては当初想定していた量から軽く倍くらいはあり、「これで最後だろ→はい追加ワールド」が何度も続き、何回も「まだあるのかよ!(歓喜)」となりました。

 

クッパがずっと乗り物乗っててあんまり面白くないのが不満でしたが、これも最終的にマリオ用のアイテムを使っての直接攻撃をしてきて大満足。

 

強いて不満点を挙げるなら、分身の挙動が不安定で生存させにくいのと、ネコマリオが自在に壁を登れるため、隠しアイテムを探す範囲が広くなってるのはちょっと面倒というか、テンポ悪くしてるかな。

 

難易度については、ゲーム開始から残機は大きく減ることなく、使う当ても無いままどんどん増えていきました。今回かなり簡単めのチューニングだなー…とずっと思っていましたが、ファイナルステージで豹変。これまで溜め込んだ残機が見る見る溶けて、結局突破までに150機程度かかりました。最後だけいきなり本気になり過ぎだろ…。なのでファイナル以外は簡単、ファイナルだけ物凄い高難度ということになります。

 

まぁその難しいファイナルも、ギミックを見て安定する解き方とルートを考えて精密に操作すると段々安定するようになるのは流石任天堂チューニング。難し過ぎてバランスいいとはとても言えませんが、終わってみると一番思い出になってるのはファイナルステージなのよね。

 

感想としては波がありましたが、全体のクオリティは流石マリオ、最後まで心から楽しめました。次はフューリーワールドやろう。

 

EPOS GTW270試用

Bluetoothイヤホン、EPOS GTW270購入。

結果として返品することになったのですが、折角色々試したのでメモ。

 

所感

GTW270は左右独立型のBluetoothイヤホンで、最大の特徴はaptX LLコーデック対応なこと。aptX LLは遅延を避けられないBluetoothの中で「音ゲーも出来る」と噂の超低遅延規格。左右独立型イヤホンでaptX LLに対応している物は殆ど無く、そこに期待しての購入でした。ちなみに専用のドングルは無い版。

 

後で検証結果を載せますが遅延低減性能は素晴らしく、ズレが気になりやすい実写の映像や、その辺のアクションゲームであれば違和感を感じません。ただ音ゲーについては特に譜面密度が濃くてボタンを使うゲーム(具体的にはSwitch初音ミク)はしんどい。ボタンの手触りと打鍵音でタイミングを計るから、ここがズレてゲームになりませんでした。

 

とは言え遅延については音ゲーやらなければ遅れを感じないレベルで大体満足だったのですが、それ以外の所に気になる部分が多かった。左右独立型だけど本体は右側で、左側単体では利用出来ない。操作ボタンが左側にしか無く右側単体だと一切操作出来ない。2度押し、3度押し操作が誤爆しやすい。そして結果的に私にとって致命的だったのが「音量調整機能が無い」ことでした。

 

GTW270は専用のドングル、あるいはスマートフォンやPCに接続する前提の製品で、自身には音量調整機能が無く、接続先の機器のボリュームに依存することになります。ボリューム調整がある機器なら問題ありませんが、私が一番繋ぎたかったのがテレビと光ケーブルで繋いだトランスミッターでした。光デジタル出力はボリューム調整が出来ず、GTW270だと爆音垂れ流しということに。ならトランスミッターをピンプラグで繋げばテレビのボリューム使えるじゃん!と試して実際かなりいい感じだったのですが、aptX LLはピンプラグで繋ぐと小音量をカットしてしまうらしく、背景で薄く鳴ってるような環境音(蝉の声、波の音、雑踏など)が聞こえなくなってしまいました。

 

製品としては気に入っていたのでかなり悩みましたが、「聞こえないけど今本当は環境音が鳴っているのでは?」とずっと気にしている自分に気付き、一応問合せもしたのですが、「トランスミッターとは互換性が無い」とのことで、これは残念ながら実用出来ないと思い返品することにしました。

 

遅延検証

届いてから色々繋いで数字取ったので、折角なのでメモしておきます。各数字は私の体感なのでご参考まで。

 

登場人物紹介

Bluetoothイヤホン EPOS GTW270 今回の主役。aptX LL対応。
Bluetoothイヤホン SOUNDPEATS Sonic 当て馬。本人はaptX Adaptive対応だけど対応した接続先が無い。
トランスミッター TaoTronics TT-BA09 光デジタルBluetooth化装置。テスト時はテレビとピンプラグで接続。aptX LL対応。
Bluetoothアダプター GuliKit Route Air USB Bluetooth化装置。aptX LL対応。
端末 Fire HD 10タブレット(第11世代) タブレットjubeatを稼働。
端末 Nintendo Switch ゲーム機。初音ミク Project DIVA MEGA39'sを稼働。
端末 iPhoneSE MUSEDASHを稼働。

 

検証結果

No イヤホン アダプタ 音源 接続規格 ゲーム 調整値
1-1 GTW270 RouteAir FireHD aptXLL jubeat -5
1-2 GTW270 - FireHD 不明 jubeat 0
1-3 Sonic RouteAir FireHD aptX jubeat -12
1-4 Sonic - FireHD AAC jubeat -3
2-1 GTW270 TT-BA09 Switch 不明(aptXLL?) 初音ミク -20
2-2 GTW270 RouteAir Switch aptXLL 初音ミク -20
2-3 Sonic RouteAir Switch aptX 初音ミク -100でも合わず断念
3-1 GTW270 - iPhoneSE 不明 MUSEDASH 0.200
3-2 Sonic - iPhoneSE 不明 MUSEDASH 0.270

 

感想

aptXとaptXLLの規格間の速度差という意味では、1-1vs1-3、2-2vs2-3が恐らく顕著に速度差を表していると思います。初音ミクはそこそこの難易度の曲でスコア比較をしましたが、有線イヤホンで92%、低遅延イヤホン(2-2)で78%、無線イヤホン(2-3)ではクリア不可能でした。

 

iPhoneSE(3-1,3-2)はどちらもたぶんAACで繋がっていると思われ、数字の差はプラシーボな気もします。

 

1-1~1-4はFireHDでのテストですが、アダプタ経由でaptXLLで接続するよりも直接端末とペアリングした方が何故か圧倒的に速かったです。直接接続の場合はAACでもかなり遅延が無かったので、接続規格を見て端末あるいはゲームが調整していて、アダプタ経由だと規格が見えないから調整出来ないとか?

 

リバーシティーガールズクリア

熱血硬派くにおくん外伝 リバーシティーガールズ、クリア。

 

プレイ時間9時間半。

 

本作はWayForward開発のベルトスクロールアクション。タイトルの通りくにおくんのシリーズなのですが、主人公はくにおとりきの彼女。冒頭やたらオシャレなくにおとりきが攫われて、二人を探しに行くことになります。

 

海外の会社で作られたゲームですが、ストーリーは熱血高校から始まり、ごだい、はせべ、やまだにサブなどいつメンが出てきて、「くにおとりきを知らないか?」「俺は知らないけどあいつなら知ってるかも」で展開するいつものストーリーライン。でもどうにもみんなアメリカナイズというか、精神の根っこが外人なのよね。ごだいこんなナードだったか?と思うけど、やまだが黒魔術使いとかは面白い解釈。アボボも出てきてテクノスオールスター。「そもそもお前ら彼女なのか?海外じゃ発売されてないソフトで一回食事に行ったくらいの関係だろ?」とか煽られたり、歴代作をよく知って作られてるのが分かります。

 

美術がとても良くて、ドットはヌルヌル動くし、主人公のみさこ、きょうこをはじめ女の子はオシャレで可愛い。くにおくんのアクセサリーでブラとか言われるとは思わなかった。くにおとりきはめちゃめちゃスラッとしててカッコいいんだけど、これは熱血でも硬派でもないな…。

 

ゲームとしては、距離を取った敵にジリジリ囲まれて、ラインを外しながらまとめて片付ける、よくも悪くもいつものくにおくん。基本的に爽快なアクションですが、今までは腹パンチで怯ませると掴めたけど、本作ではダウン後にスタンする仕様なので、見極めがし辛くテンポ悪い感じはある。倒れた後でたまに命乞いされて舎弟に出来るシステムがあるのですが、これも命乞い中に殴ってしまうとキャンセルされてしまうので、スタン共々もうちょっと早く表示されると遊びやすいのにと思います。

 

バランスは渋めで結構負けます。いくらレベル上げても全然楽にならず、いち戦闘に随分時間かかるなーと思って遊んでいたのですが、クリアした後になって食事でパラメータ上がるくにおくんの仕様を思い出しました。道理で敵がやたら硬いと思った。

 

くにおくんの世界観、キャラクター、システムを使いながら、その彼女を主人公に全体をポップにアレンジし、やってることは同じなのに新しい気持ちで遊べる良作。今度2も出るそうなので、そちらも是非遊びたい。

 

ギガレッカークリア

GIGA WRECKER ALT、クリア。

 

プレイ時間20時間。難易度ノーマルで真エンドまで。

 

本作はゲームフリーク開発の2Dアクションゲーム。突如出現したロボット軍団の侵攻で人類は壊滅。重症を負った主人公烈景寺レイカは改造人間となり、機械の力でロボット軍に立ち向かいます。ゲーフリで瓦礫とかドリルとか言うとどりるれろを思い出しますが全然関係無かった。

 

イカの主な能力はガレキの操作。破壊した壁や敵の破片を集め固めてブロックや剣を作り出せます。敵はシールドを持っていてそれぞれ一定以上のサイズのガレキで叩かないと破壊出来ないため、大きい敵を倒す為には沢山のガレキを集める必要があります。

 

雰囲気から壊しまくりアクションかと思いましたが、ゲーム性はかなりパズル寄り。物理演算の中で、高所に登る足場をどこから持ってくるか、敵を倒せる大きさのガレキをどう確保するか、スイッチに反射ビームを当てるためにどう地形を弄るかなど、一マップごとにかなり頭を捻ることになりました。

 

跳ねる岩、振り子、天秤、地形を削るドリル、浮遊ガス、コンベアなどなどギミックも非常に多彩。地形を見て解き方が分かった時の快感はかなりの物ですが見ただけで解けることは稀で、大体は何か試しては巻き戻しを繰り返して少しずつ解法を探ることになります。物理演算がブレて解けるはずの手順でも駄目だったりなんか分からんけど解けたりもするけどご愛嬌。

 

また上述の通りメインはパズルですが、要所に挟まるボス戦はゴリゴリのアクションゲーム。初見だと圧倒的に強いボスからガレキを掻き集めてぶん殴る、骨太なパターン構築が求められます。

 

シナリオはそんな期待して無かったんだけどとても凝っていて嬉しい誤算。本作はパズルで失敗すると「時間を戻してやり直し」が出来るのですが、この力を軸にギュインギュイン巻き戻しをしながらお話が展開します。数は少ないながら敵も味方も魅力的な人物ばかりで、バックボーンが見えてきてからの引きの強さは相当でした。

 

と言うことでゲーム性もシナリオもキャラクターも美術もとてもよく出来ているのですが、どうも操作に対する反応がワンテンポ遅く、全体のゲーム体験を損なってしまっています。物理演算の微妙な挙動と相まって「やたら滑りやすい」みたいな感覚。

 

細かい足場を渡るとか、ボス戦での立ち位置調整とか、もっと基本的な所だと「ちょっとした足場を降りる」とかがやたらやりにくくて、正にそう言うことを沢山求められる本作では致命的。ワンミス即死のシーンも多く、長いパズルをやっと解いた後で滑ってやり直しもザラ。ローディングがほんのり長めなこともあり上手く行ってない時間のストレスは小さくありませんでした。

 

とは言え、滑りやすさによるストレスはあるものの、それ以外は大体文句無しの出来栄えで、終わってみての感想は悪くありません。この方向性で次回作があればやっぱり遊ぶと思います。

 

そうそう、最終ステージ「ヴィムクティ」の第10管区で、右側のビームの当て方がどうしても分からなくて調べたのですが、攻略サイトも動画も掲示板も誰も全くここに触れてすらいなくてめげそうになりました。もう止めようと思いながらヤケでガチャ押ししてたら、目の前の×印岩が普通に壊れて突破出来たのでメモしておきます。紫は壊れて赤は壊れないんじゃ無かったっけ?とずっと思ってたけど、今画面写真見るとこれ紫色だな…。

 

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