これがまた、意外といいできでした。色んな意味で。
昔はバンダイと言えばキャラクターが出てくるだけのクソゲーの代名詞でしたが、
最近は技術、バランス、内容共に一応の水準を満たす物が多いですね。
ジャンルは分類上格闘アクションですが、
2vs2の戦闘があったり360度移動だったり物を掴んで投げられたりと、
どちらかと言うとアクションゲーム寄りとなっています。
戦闘システムはバンダイらしく大味。
ガチャガチャやっててもそれなりにカッコよく動けます。
2vs2の戦闘があるというのがちょっと違いますが、システムが大味なままで人数だけ増やしたため、
しかも1vs2とか結構普通にあるため、囲まれると有り得ないコンボ喰らってあっという間にジェノサイド。
逆に2vs1だと何も考えなくてもそうそう負けません。
この辺のさじ加減(の悪さ)は流石バンダイ。
その他独自のシステムとして「ソウルドライブ」と「バイオリズムゲージ」があります。
ソウルドライブはゲージ満タンで倒されると、一定時間無敵&攻撃力アップ状態で復活するというもの。
元々攻撃力が高く、一発要素の強い本作の逆転要素を更に強くしています。
バイオリズムゲージは名前の通り、パイロットのバイオリズムを表しています。
ゲージは常に増減していて調子のいい時だと必殺技のレベルがあがります。
で、二人乗りのロボット(多くは男女)の場合は二本のバイオリズムが表示され、
二人とも調子がいいときの必殺技にはカットインが入って更に上のレベルになります。
戦闘中に自分の調子の上下を見ながら技を出すのは、中々に新しい感覚で面白いです。
余談ながら、男性のバイオリズムがひっきりなしに上下しているのに、
女性は変化が非常にゆっくりとしていて、なんとなくそういうもんなのかなーと思いました。
ストーリーはあってないような物…と思いきや、一応原作をなぞって展開します。
しかも、キャラクターの止め絵は目パチ、口パクあり!
いや、!を付けて言うようなことでもないですが、バンダイにしちゃ快挙です。
シナリオ自体は端折りまくっているのですが、本作には原作の編集DVDがついているので、
そっちを見てから遊べば自分で補完することができますw
二人の主人公の視点があり、ボリュームもそれなりです。
それなり以上ではないですが。
原作の最後がどうなのか知らないのですが、一応シナリオとしても完結しますし、
まぁまぁ及第点と言えるでしょう。
そしてポリゴン。
テカリ、透過、反射にクロームと、一通りの処理をきちんと使って質感を表現。
ロボット自体の造形も良く、技術度はかなり高いです。
元々のロボットがカッコイイこともあって、立っていても動いていてもかなりカッコイイです。
バンダイのポリゴン部門(?)は、ファイズ辺りから拘りが見えてきて、好感触です。
モーションがクネクネ動いてロボットぽくなく、ちょっと気持ち悪いですが、
元々原作がそんな感じなんでこれはこれでいいのかも。
背景の作りも手抜かりはありません。
ところでこのゴーダンナー、ぱっと見は子供向けロボットアニメという感じですが、原作は深夜放送。
で胸がボインボイン揺れたりスーツやら動きやらがエロかったりと、深夜枠に相応しい番組ですw
ということで、ゲームも15禁となっております。
で、ゲームで使われるカットインのキャラクターはポリゴンなのですが、この辺を完全再現。
いい歳して胸がとか言ってんなと思われるでしょうが、揺れないより揺れた方がいいんだ。間違いない。
キャラクターの造形も良くできています。
モードはストーリー(2本)、対戦、タイムアタック、サバイバルと押さえるところを押さえた作り。
モードによっては二人(対戦でなく協力)でやれるのも中々いいです。
そしてガンバスター(の前半)が好きな人なら気に入ること間違いなしの「放課後対戦」モード。
教育(練習)用の簡易ロボットを使っての対戦モードなのですが、それがこんな感じ。
部活で使用するロボットという設定。移動はローラーダッシュ。攻撃は打撃攻撃。搭乗者は全員女の子。
開発者(というかアニメのクリエーター)の暴走っぷりがたまりません。
押さえるところを押さえた熱血っぷり(主題歌は串田アキラ!)と、
多少エロい女の子ということで、色々な楽しみ方ができる作品ですw
バンダイらしく「原作が好きなら」という言葉は外せませんが、中々に楽しませてもらいました。
あまり人にオススメはしませんが、私と属性が同じなら楽しめると思いますw
おまけ:このゲームはエンディングで、女の子のポリゴンを回したり眺めたりできるのですが、
レベルに応じてできることが増えて行きます。
カメラのズームと上下移動はレベルS(ハード)じゃないとできません。
しかし、このハードのボスがベラボーに強いのです…。うぐぐ。上手くできてやがるぜ。