るろうに剣心~星霜編~を見ましたよ。
位置付けは原作の最後の続きの話です。
弥彦とか剣路(剣心の息子)とかのその後もあり見所も多いのですが…。
↓以下ネタバレ
漫画において主人公の最後が語られることは希で、
ぼかされたり、未来へ向かって走り出したりするところで終わることが多いです。
るろうに剣心も原作では剣心が剣を置くところで終わっています。
で、この星霜編では、剣心の最後を描いています。
「やっぱりハッピーエンドでないと」というのは原作者和月先生のコミックスでの御言葉。
OVAは原作自体が違う人なので必ずしも忠実になぞる必要は無いとは思いますが、
剣も持たずに人を救うために全国を旅して伝染病(不治)にかかり、大陸に渡る際に船が難破して記憶喪失。
全てを忘れても薫との約束を守るためなんとか戻ってきて、再会したところで遂に力尽きる。
やっと消える頬の十字傷。
また薫にもこの伝染病が伝染っているため、明確な描写は無いものの…と。
「贖罪」という事に正面から切り込んだ以上重たい展開は避けられないとは言え…重た過ぎます。
正に「生涯をかけて」償ったわけですが、とてもジャンプ作品の最後とは思えない。
シナリオが悪いわけでなし。映像も非常にハイクオリティ。
ですが、二人に取っては満足だったのかもしれませんが、第三者としては、
「二人は何のために生きたのか…」と考えてしまいました。
旅を続けた剣心も、待ち続けた薫も、原作での元気な様子を知っているだけに。
感想は?って聞かれたら、「うーん、、、何とも言えない」
そういう意味では、星霜編CMの「貴方の心で受け止めて下さい」は実に的を得ている。
ちょっと、心に入って来すぎるかなと思いました。
これが、私が入り込み過ぎただけなのか、誰しもにとってそうなのかは分かりませんが…。
つーか、何でか凹んだ…。