「ハウルの動く城」を観てきました。
楽しみにしてる人もいるでしょうし、予備知識無い方が楽しめると思うので、以下は伏字で。
問題視されていたキムタクヴォイスですが、キムタク顔を想像しながら注意して聞いて、
やっと分かるという程度なので、あんま問題は感じませんでした。
「ヒロインはお婆さん」という言葉に萎えた私ですが、
実際にはソフィ(ヒロイン)はいいシーンでは若い姿になるので安心です。
婆さんでは客を掴めないという判断でしょうか。
まぁ、婆さん時もかなり元気で、あれはあれで魅力的だと思いますが。
北斗の拳で、最強は力でなく「愛」だと突き付けられた私達ですが、
本作ハウル~ではこれを再び立証する格好となっています。
強力な魔法を持った魔法使い達の激突。
その力を戦争に利用しようとする者。
街を爆撃する軍隊。
呪いによって暴走するハウル。
これら一切合財が、ソフィがキスをすると解決します。
愛って凄いですね!無想転生だね!
ジブリアニメは毎作強力且つ抽象的なメッセージ性を発揮しますが、本作もその例に漏れず。
え、どうなったの?え、なに、解決したの?え、なんで?
うん。でも戦争は駄目だよね。愛だよね。という。
シナリオは破綻寸前ですが、ジブリつーのは元々こういう感じだった気もします。
世界観の構築も見事で、これを考え付くということは、
脚本家はよっぽど浮世から離れて存在しているということだと思いますw
今回は原作があるみたいなので、シナリオのどの程度が現場の責任か分かりませんが。
シナリオ以外は全てかなりの上級品で、各キャラクターの立ちもはっきりしています。
荒地の魔女の駄目っぷりがよかったですw
マルクルの「待たれよ」もよかった。
映像も、アニメってのはここまで出来るのか!という仕上がり。
「動く城」の演出を始めとして、昔ながらのセルアニメとデジタルを上手く融合しています。
総じて、色々荒っぽいところもあるものの、「面白かった」と思います。
何か心に残ったか?と言われると、「愛」くらいしか思いつきませんがw
こりゃDVDも売れると思いますが、ハウルのDVDは赤くならないようにして欲しい物です…。
映像がウリの作品の映像をぶっ壊すんじゃない。
(千と千尋のDVDは観ましたが、ありゃ酷い。裁判にもなる)