特に用事も無くヨドバシをフラフラしてたら、超執刀カドゥケウスの体験会をやってました。
タダならばとやってみたら、10分後ソフトを手に帰路につく自分がw
NDSのタッチスクリーンを見た瞬間手術ゲームを思いつく人はわりと多いんじゃないかと思います。
研修医 天堂独太もいち早く発売していました。評判は今一つだったようですが。
両者同じ手術ゲームですが内容は全く異なり、アドベンチャー+シミュレーションの独太に対し、
カドゥケウスはバリバリのアクションとなっています。
(昔PCでライフ&デスとかという手術ゲーもあった。
胃潰瘍を治療出来るようになるために数十人は殺さないといけないというある種リアルなゲームでしたw)
プレイヤーにはメス、針、注射器など10種のアイテムが与えられ、状況に合わせてこれらを振るいます。
何を使うかは助手が指示してくれますが、助手は器具を渡すことすらしてくれませんw
素早く正しいアイテムを選択し、正しい場所に素早く正確に使用する。
これを繰り返すのですが、とにかく忙しい。一手術終わることには汗びっしょりの自分がいましたw
消毒、切開、溢れた血を吸引、病巣のサーチ、切除、傷口を縫合、患者のバイタル回復、腹部の縫合、包帯
やることは山積みです。
手術が一刻を争うものであり忙しいものなのは事実ですが、
このゲームでは血栓は次々破裂するわ腫瘍はどんどん大きくなるわ、
病気が悪意を持って人を侵食している錯覚に陥ります。
と思ってたら出てきたのが「ギルス」でした。
「ギルス」とは新しい仮面ライダー、ではなく病気の総称で、
謎の組織が医療テロとして送り込んでいるという設定。
ギルスには様々なタイプがありますが、一例として「キリアキ」タイプは
小さな虫みたいなのが臓器の内部に潜伏し、内側からどんどん切り刻むという病気です。病気か?
執刀医の対策としては、エコーで潜伏位置を特定、メスで切開、
飛び出したところをレーザーで焼き殺すというプロセスが必要です。
次々に増える切り傷を縫合しながらキリアキを燻り出し、患者の体力に気を使いながら焼き殺す。
潜伏数は一体だけではなく、また最後には「マザー」と呼ばれる大型が出現。
どんだけ忙しいかご想像下さいw
ギルスには様々なタイプがありますが、一つ共通するのは病状がリアルタイムで進行すること。
ちょっと手が止まると、あっというまに悪化します。
作中で先輩に言われる「冷静に、敏速に」という言葉が最も適当にこのゲームを表しています。
さて本作の難易度は押し並べてかなり高く、私も「こんなん出来るか!」と思うこともしばしば。
そしてこれを助けてくれるのが「超執刀」です。
主人公は五芒星を描くことで時間の流れを遅く出来るスタンド遣いです。
いや、ほんとはちゃんと設定がありますが。
一手術に一度しか使えませんが、複数個所を同時に施術しないといけないとき、
病状の進行が絶望的なときに使えば、一気に施術することが出来ます。
この超執刀を用いて、主人公は病魔と闘って行くことになります。
細かいことをやるゲームは爽快感が損なわれがちですが、
グラフィック、効果音、操作感により爽快感も失われていません。
すんげー難しいけど頭使って手使って大胆に素早くしかし正確に頑張って頑張って頑張れば進めます。
私はハマってしまって他のゲームほったらかしで一日カドゥケウスやってます。
夢にまで出てきて、目覚めが大変よろしくありません(本当)
かなりハイクオリティなカドゥケウスですが、ゲーム以外の部分はアレなところも。
手術中に助手とかが助言をくれたり、未知の病状に驚いたりするのですが、
後で個別にステージをプレイする時にも一々同じ事を繰り返します。
台詞中は時間は流れませんが施術も出来ません。
自分が高まって集中していると、このぶつ切りが非常に鬱陶しい。
合衆国の罪は分かったから!今手術中だから!一刻を争うから!
歴史の闇の話はあとでゆっくり聞くから!助手も合いの手入れなくていいから!!
また台詞はAボタンもしくは画面の右上をタッチすると次に進むのですが、
タッチペンは手術のため中央に残したい、しかしBボタンでもLボタンでも送れず、
タッチ用の右手をAボタンに割くわけにはいかないため、どうしてもタッチペンで送ることになります。
HPに「誤操作を防ぐためにLには割り当ててない」と書いてましたが、
贅沢言わないのでL(左手)で送れるか、タッチ範囲を画面全体に広げるか、台詞スキップのON/OFFをつけるか、
どれか一つでいいのでやって欲しかった。これで大分ストレスが違ったと思います。
あとスコアアタック中に序盤でミスをし、点数が絶望的な時でもリトライなり中断なりが出来ません。
STARTボタンで出てくるのは「PAUSE」の一語のみ。す、ストイック過ぎる…。
人の命を扱ってるわけですから安易に降りられない仕様と好意的に解釈しても、
最後まで施術せず降りるためにはわざとミスを繰り返して患者を殺すしかないというのは…。
(設定上他の先生が執刀を代わるので死なないけども)
開発したアトラスは、とんがったいいゲーム作るんですが、
どうもこういうユーザビリティについては思慮が欠ける気がする…。
ということで不満点もありますが、ゲームとして物凄い面白いことは間違いありません。
手術ゲーの割に描写もグロくなく、しかし嘘っぽく見えるほどコミカルでもなく、
グラフィックの落とし所も上手いと思います。
NDSを持ってる人は買って損無しと言っておきます。物凄い難しいけどねw
おまけというか本質?
ステージによっては超執刀の使用を前提としたバランスのところもありますが、
超執刀を使うと評価が下がります。つまり高ランクを取ろうと思ったら超執刀は封印せざるを得ません。
また各処置にはそれぞれ評価(COOL,GOOD,BAD,MISS)が付き、一つ一つが点数に跳ね返ります。
超執刀が前提のステージでも、気合で無しでクリアします。
超執刀が無ければ当然やることは忙しくなりますが、COOLを取るため施術のクオリティは落とせません。
結果「限りなく素早く、限りなく効率的に、限りなく正確に」の体現が必須となります。
隠しステージを全Sランククリアでプレゼントに応募出来るのですが、
とても自分にやれるとは思えない…。
一月程全くログインしていなかったMMBBを解約しました。
つまり、モンスターハンターGが終了しました。
ネットゲーは「ここで終わり」という線引きが難しいですね。
モンハンの次回作はPSPで出るので、その頃またやってみようかな。