仮面ライダー響鬼最終回視聴。
見終わって思ったのは、なんだか纏まらないなぁということでした。
例年のライダーはまぁ毎年尺は足りず紆余曲折ありながらも段々と話は収束し、
登場人物も絞られ、「終着点はこの辺!」ということが見えてきていたと思います。
響鬼は中盤で大きな路線変更がありました。
前半後半どっちがよかった悪かったということはさて置き目指す先が途中で全く変わってしまいました。
結果どこに落ちるのか、落とすのかが誰にも判らないままとにかく話は進み、
敵のボスも出てこない、明確な目的も示されないという宙ぶらりんな最後になってしまったのだと思います。
「オロチを鎮めれば俺たちの戦いは終わる」みたいなことを言ってたような気がしますが、
その後を描いた最終話でも敵は出てきていたので鎮めたにせよ鎮めないにせよ終わらなかった様子。
魔化魍のボスと目されていた二人も実はクグツだったことが最終話で明かされ、
結局鬼たちはボスはおろかそのクグツとさえもほとんど戦ってすらいません。
ボスの目的も判らず終い。
明日夢と京介、その他若い人たちのその後については一応の決着がつきましたが、
最後のシーンはちょっと無理に捻じ込んだ感じがしてしまって…え?急に?みたいな。
京介が鬼になった(変身した)ことには賛否ありますが、
これは彼に才能があり、また努力した証なので個人的にはOK。
尺が短いので唐突に感じますが、最初駄目だった人が成長して
強くなる(心も体も)というのはヒーロー物の王道ですし。
最初に奇抜なデザインに驚き、丁寧な描写に感動し、途中で壮絶な路線変更があり、
一年間追いかけてまぁとかく話題には困らない作品でした。
ともかくも、お疲れ様でした。
ヒビキさんは、私の中でかっこいい大人の象徴です。シュッ