"プロジェクトハッカー 覚醒"開封。
ゲームとしては普通のアドベンチャーですが、
扱う題材がIT関係ということで、その辺を中心に見ています。
またタイトルにもある通り「ハッキング感」がどれだけ出てるかも重要なポイント。
○×で挙げると、
○ゲーム内で標準OSである「NITRO OS」がバージョン毎に起動画面が異なるなど、芸が細かい
○閲覧できるWebサイト群がかなり頑張って作ってある
○いつでもフリーハンドで書けて閲覧できるメモ機能は便利
○パスワードなどで、大小文字までちゃんとチェックしてる
△社内のエレベータのパスワードが、社長の誕生日。ありがち?
△PC毎にパスワードを推測するのはめんどくさいけど必然
△情報ソースがWebに依存する事が多い
×基本的に相棒女性のワガママに付き合わされる
×今時バックログが無い
×ブラウザに"戻る"はあるが"進む"が無い。
×ぼけた写真に対し、シャープツールを使うとくっきり鮮明に!
こんな感じです。
全体的には結構粗めのアドベンチャーなのですが、
ゲーム内で(そして恐らく現実でも)ハッキングの中心となるであろうパスワードハック。
これが中々よくできています。
殆んどのゲームでこういう推理はヒントが嫌になるほど散りばめられ、
誰でもその解答に辿り着けるように作ってある物だと思います。
しかし本作では結構ヒントも少なめ。進むにつれガチで推理することが必要になってきます。
・ユーザはチェスが趣味。特に最後の一手には拘りがあるっぽい
くらいはまぁ大体想像付きますが、
・ユーザは宝石集めが趣味
以外にヒントが無いところは参りました。
・ユーザの宝石箱を見ると、どうも緑色の宝石が多い。
・宝石ショップのサイトに行くと、4大宝石が載ってた。
この辺から推測して正解できましたが、こういうヒントへの誘導が皆無。
宝石ショップのサイトもポータルの一部に過ぎず、そこに誘導もしてくれません。
はっきり言ってゲームとしては不親切ですが、このほったらかし感は中々いい。
ヒントを出して貰っている感じが少なく、自分で解いたという達成感があります。
ただ突っ込みどころも数多くありますが。
「ファイルをコピー中、リモートからのハッキングを受けた。
このままではファイルを消されてしまう!防衛プログラムで乗り切るんだ!」
→ケーブル引っこ抜け