GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

チンクル開封

カンガエルEXIT

ギガンティックドライブ

セガガガ

購入。

ギガドラとセガガガはずっと探してて、ようやく見つけました。


チンクル開封。

Lovedelicの流れを汲むVanpool開発のRPGです。

Vanpoolはシュールでブラックな作風が特徴的な会社で、

本作も同社のエンドネシアに似た雰囲気です。

Lovedelic関連の作品には大よそ体力+空腹ゲージによる行動制限があるのですが、

チンクルにはこれらのゲージはありません。その代わりになるのが「お金」

この世界では(現実も概ねそうだけど)お金が全て。

声をかけるのにいくら、会話するのにいくら、アイテムを買うのにいくら、

ゲームの目標である「タワー」を成長させるのにいくら。

そしてチンクルはお金が無くなると死んでしまいます。

お金はお金であり、体力であり、物語進行のキーアイテムです。

戦闘しても減るのはお金。

何をするにもお金が必要なので、財布はいつもカツカツです。

で、このお金の取り扱いがまた嫌らしくて、

多くの場合、金額が提示されません。

どういうことかというと、

・情報を下さい→いくら出す?

・このアイテム売りたいんですけど→いくらで買って欲しい?

・困っている人を助けた→お礼にいくら欲しい?

という具合に、具体的な金額が示されないのです。

しかも多くの場合この金額は積みあがらず、

例えば500円の情報に対して、300円+200円を払っても教えてもらえません。

しかもこの300円+200円は没収されてしまいます。

「その金額じゃ教えられねーな」と言いながら徴収する住人たち。鬼!

もちろん上回った金額の払い戻しもありません。

相場も読みにくく、

「これで十分だろ?あーでも足りないとあげ損だし…」とか

「あ、通った!けどあげ過ぎたんじゃないかな…2割は引けたんじゃないかな…」

とか、やはり人間はお金が絡むとドロドロするものですねw


というなんとなくカッチリと固まらない印象の本作ですが、

短期目標の立て方が上手く、中だるみさせません。

ちびロボ!」とかもそうだったので、任天堂チューンの腕かもしれないですね。

大きくは「タワーを高く伸ばしてルッピーランドへ到達する」ことが目標ですが、

~の情報を入手する、~まで行く、~を作成するなど、小目標が数多く設定されているため、

小さな事を積み重ねたらいつの間にか大きくなっていましたといういいバランス。

逆に、この辺をお遣いと感じる人は面白くないかもしれません。


お話は、神様に「ルピー(お金)をお布施しまくるとパラダイスに行ける」と言われた

チンクル(35歳独身たぶん無職)がルピーを集めまくるというだけの物ですが、

ルピーを入れる度に神様の身なりがゴージャスになっていったり、騙されてる予感がプンプンします。

エンディングの落とし方が今から非常に楽しみw

ちなみにチンクルゼルダの伝説のマップ屋で、

本作は恐らくその登場前の話になると思います。


内容は面白いと思える本作ですが、I/Fはちょっと問題あり。

移動は十字、もしくはABXYボタン、アクションは全てタッチペンで行います。

メタルサーガでは「タッチペンしか使えない」ことに不満を感じましたが、

本作では「必ず両方使わないといけない」のがストレスです。

左利き対応でABXYが移動に割り振られてるのは分かりますが、

オプションで利き手を選択出来れば、残った方はアクションボタンに出来たと思います。

もしくは、タッチペンで移動も出来ればボタンを使わない設定にも出来ました。

現行の操作法が悪いとはいいませんが、

好みの操作を選べるようだともっと良かったと思います。

惜しい。