購入。
プリニー感想まとめ
大体遊び終わったので(まだしつこく遊んでるけど)、総括など。
プリニーは、ざっくり言うと「昔風のアクションゲーム」です。横スクロールの面クリア型、ジャンプは軌道固定で高さすらコントロール出来ず、特殊動作は2段ジャンプとヒップアタックくらい。攻撃も剣を振るのみというシンプルさです。またこの剣が連打しただけ振る事が出来るため、「連打すればするほど攻撃力が上がる」ことになり、さらに古さを加速しています。特にボス戦では、数少ない攻撃チャンスにどれだけ連打出来るかで勝敗が決まるため、連打し過ぎて肩をおかしくしました。
ドットは日本一ソフトウェアらしく非常に書き込まれています。主人公のプリニーは勿論、雑魚キャラ、サブキャラに至るまでアホみたいによく動きます。特にテツキョジンの変形は白眉。
難易度には「スタンダード」と「魔界公式ルール」があり、いつでも切り替え可能。選択時には「隠し要素やエンディングには関係しない」と明示されるなど、気配りが伺えます。が、内容的には「難しい」と「もっと難しい」というforMegaDriver仕様。魔界公式ルールは「鎧の出てこない魔界村」というとその難易度が想像出来るかと思います。全ステージ通して残機は1000機なのですが、これが見る見る減って行きます。
とにかくまず言えるのは「非常によく出来たアクションゲームである」ということ。
難易度は非常に高いですが、プレイヤーの修練によっては突破出来る絶妙な配置になっています。上記したように出来る事(アクション)は少ないのですが、それぞれのアクションに意味があり、意味を理解して使いこなすことで同じゲームとは思えない程華麗に動くことが出来ます。どっちがいいという話ではないですが、プレイヤーの選択肢を膨大に用意するトレジャー製のアクションとは対照的ですね。
敵の撃破数、クリアタイムなどのスタンダードなところから、死んだ数やヒップアタック数などトリッキーなところまで、色々な条件で勲章を取得出来るなど、やり込み要素も結構多いです。ゲーム自体が周回を重ねる仕様になってることもあって、周回を重ねる→ステージを覚える→華麗に動けるようになる→もっと遊ぶという好循環になっています。
遊び始めた当初はあまりの難易度に「1回クリアしたら終わりかな」と思ったのですが、気付けば魔界公式ルールにも手を出し、収集要素をコンプリートしている始末。収集要素という目先の目標もありましたが、何より自分が目に見えて上達していくのが楽しく、ここまで遊んでしまいました。
ゲームとして地味であることは否めませんが、アクションゲームが好きな人には胸を張ってお勧め出来る良作です。