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満つらざるとも屈せず

EXTREME

SPACEINVADERS EXTREME開封。

もう続編が発売されて世間的には皆様そちらに移られていますが、やっぱ2やるなら先に1やっとかないと!ということでまずは初代から。

1も世間的にはかなり評判がいい(というか評判良かったから続編作ったんだと思いますが)のですが、映像を見た時点での私の印象としては、「シンプルな昔のゲームにテクノのI/F被せてオシャレゲー一丁上がり!」くらいの感じで、まぁ最初は新鮮でもサクっと数回やったら飽きるかなーというものでした。


システムとしては、初代(最初のインベーダー)と基本は殆ど同じ。上から段々迫ってくるインベーダーを撃墜し、全部倒せば勝ち、インベーダーの弾を食らうか、最下段まで侵略されたら負け。

演出はテクノというかトランス一辺倒で、ショットにも撃破にも大き目の効果音が付き、それが合わさって大きなうねりとしての音楽を作っていく感じ。インベーダーの皮を被った「Rez」的な印象です。

インベーダーには攻撃を跳ね返すとか、攻撃するとまっすぐ侵略してくるとか、硬いとか様々な種類がいて、対抗するように自機もパワーアップが可能。レーザーで一網打尽、ボムで焼殺、マルチウェイで制圧など、時間制限つきながら圧倒的な攻撃ができます。ですがレーザーは反射に弱く、ボムは弱点が無いものの攻撃面積が小さく、マルチは火力が不安と、どれか一つが万能になることが無いようになっています。

一定の敵を倒すとボスが登場。ボスステージは2画面使ってそもそも攻撃しにくい上、ステージ毎にかなり多彩な攻撃をしてきます。デカイとか火力が強いとかは序の口で、驚いたのが自機が上画面、ボスが下画面にいるステージ4。自機のショットは上にしか撃てないのでどうやって倒すのかと思ったら、最上段に反射インベーダーが配置。つまり「ショットを反射させて避け、下画面のボスに当てる」らしい。うおー面白いけど難しいぜ(現在ここから進めないw)。

沢山リメイクされてきたインベーダーの中で本作が特徴的なのは、多彩なボーナスを導入したところ。連続で敵を倒すと"CHAIN"となり得点が倍々になり、CHAINが最大になると"BREAK"して10倍固定になります。特定の順番で敵を倒すと"FEATURE"(役)が付き、FEATUREの組み合わせで"ROUND"(ボーナスステージ)がスタート。ROUNDで条件を満たすと"FEVER"に突入します。色々ありますが高得点を狙うためにはFEVER狙いが基本的なプレイスタイルになるようです。また縦一列の撃破など別条件でランプが点灯し、これもボーナスになります。


多彩なボーナスはその内容や演出から、恐らくピンボールを意識していると思われます。またボーナスに紐付いて画面の情報量が非常に多くなっており、初見では何がなにやら分かりません。が、ピカピカ光ってなんか知らんけど色々言われるのも上記「トランス的」な没入感に一役買っています。勿論、慣れてくれば情報の把握とコントロールも可能です。

CHAINを狙うためには連射が必須。突然来る反射弾を相殺するためにも連射が必須。でもFEATURE狙うなら無駄撃ちは避けるべきだし、そもそも画面に出せるショットは数発なので無駄撃ちは厳禁という、「連射だけでは駄目、でも狙い過ぎても駄目」な絶妙なバランスになっています。

演出の没入感、ゲームとしての完成度の高さ、元々のインベーダーを崩さず、しかしアレンジによってこれだけ「別ゲー」として仕上げた企画。大量の要素を内包しながらいずれも無駄が無く、各要素が高め合いながらしかし破綻せずにまとまった、世間の評判通りの名作と言えます。

正直こんなに面白いと思わなかった。そしてこんなに難しいと思わなかった(笑)