GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

HOTEI!HOTEI!HOTEI!

STOLEN SONG開封。

VPICKというギターのピック型周辺機器を使用し、曲に合わせてギターを弾く「音ゲー」です。が、残念ながらVPICKを持っていませんので、普通にコントローラでプレイしました。VPICKだと譜面に合わせて何かを弾く(叩く)ことになりますが、要するにボタン一個分しか入力がありませんので、コントローラの場合は○ボタン以外は使いません。


国際都市TOKYO(東京と言いつつクーロンズゲートみたいなカオスな街)に住むプレイヤーはギターが得意。ネットの大会で優勝し、キーリフ(譜面)を手に入れます。鍵が譜面?と思ったら、HOTEIのスタジオのドアが「認証しますのでリフを弾いて下さい」。中に入って親切なHOTEI(異様に親切で逆に怖い)から新曲を教えてもらったあと、なんやかんやあってHOTEIが誘拐されてしまいます。HOTEIの仲間のモヒカンに犯人かと疑われ、「じゃぁお前曲弾いてみろ」。ということで、本作ではギターこそが全てであり、絶対の価値観です。

HOTEIを誘拐し、新曲をパクって子飼いのギタリストに弾かせるという悪い計画を企んだ悪い人に「曲を盗まれようが、ギターを折られようが、俺の魂は俺の物だ」と啖呵をきるHOTEI。(悪い計画の割にショボいライブハウスで)ついに子飼いのギタリストと対決も、普通に下手糞。プレイヤーが上手く弾いて相手が偽者であることを証明すると、「だって俺の曲じゃねぇもん」だそうなので、プレイヤーが邪魔しなくても普通に潰れた計画かと思われます。

最後はHOTEIと一緒にライブステージに上がり、満場の観客を相手にHOTEIの曲を演奏。「よかったよ。また一緒にやろう。頑張ってね!」とこれまた異様に親切なHOTEIに言われてミッションコンプリート。


ということで、本作は音ゲーですが、本質的には「HOTEIゲー」と言えます。HOTEIの曲を弾き、HOTEIに認められ、HOTEIのピンチを救い、そしてHOTEIとセッションする。HOTEIゲーですので音ゲー的な難易度など無用ということで、初見で普通に全部クリア出来る程度の難易度。バランスも大味そのもので、自分の弾いたのが正しいのかどうかもよく分からないし、譜面の継ぎ目も見辛く、しかも曲中のムービーが切り替わる時に処理落ちする始末。こうすると音ゲーは遊びにくくなるんだな、という見本市となっております。ちなみにディスク2枚組みですが、プレイ時間は賞味1時間くらい。上記ストーリーがフルムービーで流れますので、中身の殆どはムービーかと思われます。

まぁでも、恐らく大味なところも含めて、製作者がやりたかったことは全て再現されている気がします。「こういうゲームを作りたい!」に真っ直ぐ辿り着いた感じ。面白いとは言えないけど、こういうゲームがあってもいいかなと思えます。

ちなみに大味なゲームだなと思ったら案の定製作は海外で、カオスな「国際都市TOKYO」はサンフランシスコらしい。サンフランシスコってあんなとこなのか…。