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満つらざるとも屈せず

逆転検事開封

逆転検事開封。1話クリア。

4作を数える逆転裁判のスピンアウト作品で、逆転裁判でのライバル御剣検事が主人公です。4は正直あまり評判が芳しくなく、またシリーズの柱だった巧舟が今回はノータッチということで、シリーズ作品だから買った物の、あまり期待はしていませんでした。

逆転裁判は「裁判」を柱に据えたことで他と異なる個性を手に入れたアドベンチャーです。が、本作では裁判要素をカットし、ますます普通のアドベンチャーに。しかしこれは悪いことばかりではなく、物語の中で随時尋問することが出来、シナリオの作り方だとか展開がかなりダイナミック、スピーディになっています。逆に逆転裁判シリーズでは調査パートが重たかったんだなと、本作をやって気付きました。

色々アレンジはありつつも、集めた証拠から証言者の「ムジュン」を突き崩すという基本システムは逆転裁判と同じ。集めたキーワードを組み合わせて推理する「ロジック」が追加されていますが、今までのシステムと馴染んでいてあまり違和感はありません。逆に新鮮さも感じないけど。

キャラの立ち絵はモーションが同じでも全て描き直されて細かく綺麗になっています。また調査パートでは俯瞰視点でキャラクターを操作するのですが、ここのドットも立ち絵と同じ形でアニメーションするなど、かなりよく動きます。

総括としては、思ってた程悪く無いというか、テンポが遥かに良くなった逆転裁判という感じで、むしろ面白いと思えます。唯一気になるのが、今回証言が裁判では無いところで行われるので、嘘をつくにせよ言葉に法的拘束力が無いなーと。丸っきり嘘だったり、完全に開き直ったりされるとどうしようも無いんじゃないかなぁ。