999、クリア。
ばら撒いた伏線を回収しつつ、一本に収束していくラストは流石、お見事。また真エンディングへのヒントを途中「予告編」という形で出していて、これは上手い手法だなと感心しました。最後タイムリミットが迫り、緊迫したシーンで解く問題が数独というのはどうかと思いますが。
DSの2画面の使い方(というか意味付け)も物凄い上手い。Ever17もそうだったんですが、プレイヤーが仕掛けに気付くと頭の中で歯車がガンガン噛み合っていきます。というかライターが同じだからか、Ever17との類似性がいくつか見られました。単語であったり、仕掛けであったり、考え方であったり。「ゲームを繰り返す」ことへの回答もそんな感じ。
いつも通り沢山の似非科学が出てくるので、クリア後にはどれがオリジナルでどれが実在してどれだけ信憑性があるのかをざっと調べておかないと、人と喋った時に恥かくことにw
「脱出ゲーム」としては難易度の低さが気になりますが、ゲーム内設定的にしょうがないのかも。シナリオには矛盾というか疑問点もありますが、概ね綺麗にまとまっていて、疑問点を含めてクリア後に考察するのがまた楽しい。コンパクトかつ綺麗にまとめたInfinityシリーズの新作という趣で、非常に楽しめました。