GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

短評

G.Gシリーズコレクション、ちょっとずつ遊んでいます。

各ゲームワンアイデア、低予算ながらどれもよく作ってあるのですが、全体の傾向としてステージ数がかなり多く、また難易度の上昇曲線が極端過ぎる。特に終盤にかけての上がり方が尋常でなく、どのゲームもラスト周辺は度を越えて難しいです。これはどちらも恐らく低予算故のボリュームの少なさをカバーする意味が大きいと思います。

沢山のステージはどれもちゃんと作ってあるので、いわゆる「冗長な手抜き感」みたいな物は無いのですが、dsiウェアならともかくこうしてパッケージにして大量のソフトの一本になると、正直どれもちょっと長過ぎる。

難易度の方も低予算ゲーに有り勝ちな「誰でも漫然と最後まで遊べる」みたいな考えは微塵も無く、どのゲームも徹底して「最後まで行けるのは選ばれた人間のみ」のチューニング。まぁ「誰もがクリアまで遊べて当然」という風潮には疑問もあるので、こういうポリシーならそれはそれでいいのですが、選ばれなかった人間としては終盤は遊ぶのが辛いです…。

以下各ゲーム短評。★3つで満点。


■忍カラクリ伝★★★

固定画面のアクションゲーム。足場がすぐ崩れるので主人公は「強制的に」ジャンプし続けることになる。

どっかで見た見た目ながら「強制的にジャンプ」という要素だけでオンリーワンのソフトになってる。敵も種類は少ないけど個性的。レスポンスは快適で、練習した分だけ上達を実感出来る。空中ダッシュからの必殺切りも気持ちいい。

ジャンプしてしまうと選択肢が少なく、翻って「ジャンプする時点」までに飛んだ後の展開を先読みしないといけないので、特に難しくなる後半の難易度が崩壊してしまってるのが残念。「急降下」とかがあるだけでももうちょっと易しくなったと思う。ノーダメ系のターゲットが無理筋過ぎることも不満。

ワンアイデアを膨らませ、小品ながらしっかりとまとまってる。200円という価格の中で、捨てるところは捨てて、でも面白さの芯を残した、はっきり「面白い」と言える数少ないソフト。ダウンロードミニゲームかくあるべき。


■超ヒーロー皇牙★☆☆

(たぶん)仮面ライダーを意識した横視点のヒーローアクション。キャラでかい、演出派手目で動きは結構頑張ってる。特撮ファンならニヤリとする演出も。

しばらく大味でもっさりしたゲームだなと思って遊んでたけど、「殆どの行動がジャンプでキャンセル出来る」ことに気付いてからは超コンボゲーに。創作コンボがサクサク繋がって、爽快感があって面白い。

んだけど、1面からしてボスが硬過ぎ。ヒットバックもしないし攻撃力が高いのでちょっと絡まれると終了。このゲームに関しては1面からして難しく、最初くらいはもうちょっと易しい方が良かったのでは。素材はいいのに勿体無い。


■Z・ONE★☆☆

横スクロールのシューティング。見た目はグラディウスだけど、無敵のポッドや狭い地形を潜る展開はR-TYPEっぽい。

ショットは貧弱でパワーアップ無し、地形が狭くて敵弾が多いため、見た目はシューティングだけど、やってることはイライラ棒。通常、高速、雑魚無限沸き、ボスとステージには一応のバリエーションがあり。基本は敵弾潜りのパターンゲームで、難しい局面を上手く突破出来た時などに手応えを感じます。

最終面(46)まで頑張ったけど、ボスのどうしようもなさに挫折。まぁでも、ちゃんと作ってあってそこそこ面白かったかな。


■コンベアこんぽう★★☆

パネポンみたいなパズル。同色のペンギンと箱を隣接させると消える。

こういう「特定の組合せでしかブロックが消えない」という仕組みの場合、組合せが増えるほどマッチングが難しくなる。パズルで消えないブロックが延々残るのはいいことではない。本作では6組(もっとあるかもしれん)あって中々厳しい。

でも一応沢山消えやすい作りにはなってるし、まとめて消すと爽快感があって楽しい。


■ドリフトサーキット☆☆☆

見下ろし視点のもっさりしたレースゲーム。全体としてスピードは遅めで、ドリフトコントロールを楽しむゲームみたい。

ただでさえもっさりしてるのにハンドルを切ると減速し、敵車どころか縁石にすらかすっただけで弾き飛ばされて停車してしまうのが非常にストレス。これをフォローするような楽しさも見つからず、面白く無い。

ちなみにHARDの後半は相当にシビアですが、横ボタンを連打することで速度を落とさず横滑りせずにコーナーを曲がることが可能、と気付いてなんとかクリア出来た。もうやらない。