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満つらざるとも屈せず

勇者30SECOND終了

PSP GRANDKNIGHTS HISTORY

購入。


勇者30 SECOND、終了。

プレイ時間は34時間ちょっと。称号、ギャラリーはストーリーモードで埋められる部分はコンプリート。

以下ネタバレあり。


シナリオは前作を踏まえて「勇者とはなんぞや」を描いていて、結構面白かった。まぁ「世界のバランスを取る存在」を「まぁなんとかなるだろ」で倒しちゃうのはどうかと思いますが。前作で悲しい別れとなってしまった「サーシャ」が救われたのも個人的には嬉しいところ。

劇中の「欲しい物が欲しい時に都合よく手に入るのが勇者というもの」という台詞は一抹の真実を表してる。欲しい物が都合よく手に入らなかった人間は勇者足りえず、都合よく運がいい、そういう運に恵まれた人だけが後に勇者と呼ばれることになる。とか考えてたらラスボスが「」で、勇者の存在自体もラスボスの差し金だったので、あーこの辺まで計算されてるんだなと。


グローバルレベルは最後の大陸に入ると一気に上昇し、LV70くらいでHPがカンスト。最終的にLV124まで上がり、殆どのボスは直接乗り込んでも楽勝になりました。

序盤に感じた通り、グローバルレベルの存在によってバランスは大味になっており、レベルという意味での苦戦は殆どありませんでした。前作にもあった3秒ルール「勇者3」(本作では「3D」)も出てきましたが、やはり前作ほどピーキーではなく。ただし最後のクエストは「グローバルレベルを上げに上げた状態」用にチューニングされていて、これは面白かった。

またストーリーモードは大味ですが、別途レベルが固定される「タイムアタック」「サバイバル」があり、バランス調整は恐らくこっちで行ったんだと思います。やってないからわからんけど。またそういう意味ではストーリーモードも「レベルさえ上げれば誰でもクリア出来る」ように設計されてると言え、散々レベル上げした挙句「バランスが温い」とか言うのはお門違いだと思いました。


前作でやりたいことはやってしまったためか変化球が多かった気がしますが、「黒と赤だけで構成された世界」「水着が溶けるまで30秒」「お金を使うほど弱体化するボス」など印象に残る演出も多く、中だるみもせずに最後まで遊び切ってしまいました。前作もそうだったけど、1ステージが(文字通り)短いのでテンポよく、しかも止め時を失ってずっと遊んでしまいます。

前作ほどのソリッドさは無くなってしまいましたが、その代わりにスケールが大きくなり、遊びにくかった部分が改善され、脱落者にも救済措置が用意された、実に真っ当な続編でした。私はやっていませんが、「タイムアタック」「サバイバル」「コンストラクション」さらに「マルチ」まであり、本編だけでもかなりでかいのに、全部遊ぼうと思ったらどんだけかかるんだという大ボリュームです。

体験版の内容、発売延期など製作側も色々苦しんだことが伺える本作ですが、その甲斐あっていい続編になったと思います。面白かった!