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満つらざるとも屈せず

グランナイツヒストリー感想

グランナイツヒストリー、とりあえず一通り遊んだので感想など。

現在のプレイ時間は20時間弱。

本作は描き込まれたドット…というかもうドットかどうかもよくわからないけど美しい2D映像に定評のあるヴァニラウェア開発のRPG。なので映像はもう言うまでもなく素晴らしい。

ゲームは大きく育成パートと戦争パートに分けられます。ざっくり言うと、育成パートでユニットを育てて、育てたユニットでオンラインの戦争パートに参加、他国と領土の取り合いをするという流れになります。


【育成パート】

育成パートでは見習い騎士を育てるのですが、成長に充てられる日数が決まっているので、その日数の中で如何に効率よく育てるかが肝です。システムはTRPGっぽい感じ。マップ上のコマを動かして、敵と遭遇したらやや戦術的な戦闘へ。規定の日数終了後は育てた見習い騎士を「叙任」して戦争に送り込み(以降育成は出来なくなる)、また次の見習い騎士を雇用して育てます。

本作ではレベルにあまり意味が無く、むしろ自分のレベルが上がると合わせて敵が強くなるため、出来るだけ低レベルのままステータスを育てるのが理想的です。ステータスを上げるには「訓練」が最適ですが、訓練にはクエストをクリアするともらえる許可証が必要がで、クエストをクリアするには日数がかかります。

最も効率がいいのは、一周犠牲にして訓練許可証を貯め、次の騎士たちが期間中ずっと訓練することかな。でも訓練を重ねると騎士団としての訓練レベルが上がったりするので、最初から効率だけ考えて動くよりは、色々試してみたほうが最終的に強いユニットを作れると思う。

こういうひたすら周回するゲームは、一周終わると次がまたゼロからなのでモチベーションの維持が難しいのですが、本作では装備の引き継ぎや騎士団全体のレベルアップがあるので、「次はもっと強く出来る」と思えて結構頑張れます。


【戦争パート】

戦争パートは育てた騎士同士が戦うオンラインゲーム。一応オフラインでも遊べるけど、完全オフラインだとやったことのフィードバックが全く無く、回線無しだと実質遊べない感じ。

概要としては、大陸には三国があって、プロヴィンス単位で各国が支配している。他国と接触してるプロヴィンスでは戦争が起きていて、勝敗によって境界線が動く。プレイヤーはゲームを始めると一番最初に所属国を選択し、その国の騎士として戦争に参加することになる。

この「オンライン」具合が結構変わってて、常時繋いでいなくても遊べます。近い所を探すなら、昨今のソーシャルゲームに近い仕組み。やったことないけど、GNOがこんな仕組みだったかな。

まずオンラインに繋ぐと戦況と参加騎士情報をダウンロードして、あとは切断しても大丈夫。プレイヤーはオフラインでこれに参戦して、個々の戦場で勝ったり負けたりしたあとで戦果をアップロード。全プレイヤーの戦果がサマリーされて、結果戦況が変わるというシステムです。朝戦況をダウンロードして、通勤時間に戦争、帰ったら戦果をアップロード、みたいな流れで遊べるわけですね。

で更に戦争では「自動進軍」も出来るので、べったり遊ぶ必要がないどころか朝晩戦況を確認するだけでも遊べる。一つの戦況をに対して多数の人間が同時に参加し、リアルタイムで無く遊べて、他人の活躍なんかも見えて、貢献度に対してのインセンティブがある。ソシャゲっぽい。

バランスを壊す仕様がいくつかあったのですが、リアルタイムで修正されてるのも、PSPのゲームとしては珍しい。


と、どう書いても長くなってしまう複雑なシステムを持つ本作ですが、チュートリアルが丁寧で、遊んでいて混乱は少ない。でも残念なことに、チュートリアルの再読が出来ないんだよな…ここだけは不親切過ぎると思うんだけど。


【プレイ状況】

選べる三国はそれぞれ王様が「イケメン」「オッサン」「巨乳」となっていて、所属人数は案の定おっぱい国が圧倒的。ということで軟弱を良しとしない我らが「ハドウキュウ騎士団」はもちろんおっぱい国の所属。

で兵数で圧倒的優位を誇る我らがおっぱい国ですが、面白いのが戦争の強さが人数と反比例してること。戦況は戦闘のサマリーで、個々の戦闘に人数差は生じないため、プレイヤーの育成度合いの平均値が凡その国力になる。で、おっぱい国を選ぶような軟弱プレイヤーはあんま育て込んで無いみたいなのよね。

一時は2プロヴィンスまで押し込まれた我がおっぱい国は、人数が多過ぎることが災いし1人2人が奮起しても全体が底上げされないので、現在何とか保ってはいるもののほぼ滅亡を待つばかりの状況となっております。

個人としては現在3チーム目を育成中。やっと騎士団の訓練レベルが上がって面白くなってきました。なんとなくズルズル遊んでしまう辺りもソシャゲっぽい。