GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

ライダーお祭りゲーの最高峰

ライダージェネレーション2、クリア。

全ステージ「やさしい」でクリアして、プレイ時間5時間半。

本作は仮面ライダーが沢山出てくるベルトスクロールアクション。こういうオールスターでまず大切なのは出てくるキャラクターの数ですが、前作で既に主役ライダーは全員揃ってしまっています。で、本作ではサブライダーを大量増員。G3-X、カイザ、威吹鬼ゼロノス、地獄兄弟、アクセルなどなど、隠しを含めて操作出来るキャラクターは57体。劇場で貰えるパスワードを入れると未放送のウィザードまで出てくる。これだけいるとむしろわずかな欠け(デルタ、ザビー、ドレイクなんかが不在)が目立って気になってしまう程。特にザビーはマイフェイバリットライダーなので次回作では是非追加して欲しいです。まぁ言わなくても追加されそうだけど。

しかも本作が凄いのは、これだけいるのに各キャラクターの造形がおざなりになっておらず、原作の動きを再現しつつゲームキャラとしても成立していること。前作からいるキャラにも新技新モーション追加で手抜かり無し。というかボリュームが凄過ぎて触り切れない。フォーゼなんか40個のスイッチを自由に付け替えられるとかきがくるっとる。

声優は、たぶんディケイド以降は本人?流星くんのホワッチャもそのままでニヨニヨします。あとはリブラ繋がりかわかりませんが、ブレイドギャレンはご本人の出演。なんかブレイドは以前にも増して酷くなってる気がしますが、ご本人がやってる以上はこれが本物なのです。アクセルの「ブースター!アップグレード!」なんかは好きで意味もなく技を出しては聞いてます。

でゲームとしては、前作も地味ながら基本を押さえた遊びやすいアクションゲームでしたが、本作では順当にバージョンアップ。敵の体力表示、もっさりしてたライン移動にステップが追加、バックステップやコンボなどの基本動作は最初から使用可能(前作ではLVで習得)、ガードから反撃出来る前ステップ、ステージを選ぶ際に目安レベルを表示など、全体にテンポよく遊べるように改善されています。数は少ないけど巨大戦も追加されたし、判定が超緩いコンボ表示が入ったのも、アクセントとしてはいいと思う。沢山繋げると褒めてくれるし。あと超必殺技の演出をスキップ出来るようになったのは地味だけど素晴らしい改善点。

本作にはDS版とPSP版があって、私が購入したのはPSP版なのですが、単純に解像度が高くてドットがとても綺麗。超必殺技の演出は、アニメの見せ方や決めカットがスパロボっぽく進化してる。あとPSP版の特徴として、特定の攻撃を当てると三人目が乱入して助けてくれます。アギトとG3-Xで遊んでるとギルスが助けに来たりして、そういうシステムだとわかってても結構テンションが上がって楽しいです。

全体としては、ゲームとしては前作とさほど変わらず、スタンダードなアクションゲーム。展開が単調なところもそのまま。ただしキャラクターの大幅増加、アニメーションの強化、細かな不満点の改善によって、触ってるだけで楽しい大ボリュームのゲームになっており、ライダーお祭りゲーとしては満点を超える仕上がりと言えます。大満足。