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満つらざるとも屈せず

タイムトラベラーズクリア

タイムトラベラーズ、クリア。

プレイ時間は本編クリアまで16時間、その後TIPS集めに2時間。クリアしたらラブプラスが出てきて、こちらでプラス5時間程度。この手のゲームとしては短めかな。


本作はサウンドノベル。街や428と世界観が繋がっていて、実質的には続編と言えます。モノクマのぬいぐるみなんかも出てたけど、なんか関係あったかな。

ザッピング、TIPS、複数の人物が絡み合うシナリオなど過去作から目新しい要素はありませんが、実写ではなくポリゴンなのが違いと言えば違い。あと選択肢を選ぶのに時間制限があって、「選ばない」という選択が可能なのも新要素かな。QTEも新要素だけど正直要らなかったと思います。


遊んだ感想としては、いいところまで来るとぶった切られて他の人物に飛ばされるので、テンションを保てずいまいち盛り上がれませんでした。これはザッピングというシステムの弊害なんだけど、本作では特に強く感じました。まぁ「子供が隣で騒いでる中で遊んだ」という私の事情もあるかもしれません。

あと、選択肢が結構豊富なんだけど、その殆どに実質的に意味が無いのが辛かった。折角の「選択しない」選択肢も結局は他の選択に強制的に飛ばされるだけで、選択肢が4つあるのにどれ選んでも直後のテキストがちょっと変わるだけのことが多い。「銃を持った相手に立ち向かうか」みたいな、命を左右しそうな選択肢に結局意味がないのは遊んでて辛い。

シナリオは「何故選択を何度もやり直せるのか」というゲームシステムに踏み込んだもの。この手のお話にしてはシンプルな話でした。タイムトラベルのややこしい部分が殆ど一人に乗っかってるからかな。ただ、街ほどに赤の他人が絡み合うではなく、428ほどみんなで一つにまとまるでもなく、尺が短めなのもあってプレイヤーが感情移入して盛り上がる前に終わってしまった印象。

ただし、クリア後のラブプラスもシナリオに組み込まれていて、最後の「仕掛け」まで全部終わってから振り返ってみると、話を複雑にするよりも「如何にプレイヤーを組み込むか」に注力して作られたゲームだったのかなと思います。


過去作でもその気はありましたが、本作ではより明確に「貴方の選択によってこうなった」ということを強調しています。

で、大団円とはいかないシナリオなので、私の選択によって様々な犠牲が生まれます。作中でも繰り返し語られるように、選択するというのはそういうことなのでしょう。

ゲームとして面白かったかというと今ひとつではありましたが、心に何かが残るゲームでした。