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満つらざるとも屈せず

ソルサク体験版

SOUL SACRIFICE体験版やってみた。

本作は弾不足に喘ぐVITA期待のモンハン型アクションゲーム。これで本体も爆売れやで!と思いたいけど、HP見ても分かる通りドロドロのダークファンタジーなので、ゲームの出来とは関係なくそんなに売れないと思う。トータル5万あたりがリアルな着地点と予想。

ともかく、本作はモンハンみたいなアクションゲームなんですが、その世界観がとにかく暗い。主人公は魔法使いなのですが、根底にあるのは「強い力には大きな犠牲が必要」という設定。で、大体の行動にリスクが設定されていて、リスクが大きい程強力な攻撃になります。

攻撃力を上げるためには元人間である敵を「殺害」して生贄にする。強力な魔法の発動するためには仲間を生贄にする。NPCを生贄にするとガチで死んでしまい二度と出てこない。自分の皮膚を供物として魔法発動すると以降「ずっと」防御力が半分に。「瀕死」「戦闘不能」みたいな眠たい言葉に逃げず、仲間や敵だけではなくフィールドにまで無駄に暗い背景が設定されていて、徹頭徹尾救いが無い。

ちなみに敵を殺さずに救うことも可能だけど、教義として「魔法使いは敵を殺害する義務があって、あんまり違反すると協会からヒットマンが派遣されます」とあるので、製品版では救い過ぎるのもリスクになる気がしています。

まぁこういうのはあんまりやり過ぎるとゲームにならなくなるので、どの行動も一応回復が可能なようにはなっています。が、回復に使う「雫」が結構貴重な上に、回復毎に必要な量が増えていく仕様で、いずれにしてもあんまり気軽には使えません。

なのでやってることはモンハンなんだけど、仲間が死んだ時に「あ、あいつ生贄にして魔法使おう」と誰もがナチュラルに考える。死んだ本人すら「俺を生贄に魔法出してくれ」って思う。システム側がまたリスク行動に高いボーナス出すもんだから、チームみんなが殺したい・殺されたいという異様なテンションになります。


で、世界観はともかくゲームとしてどうかというと、これが最高に面白い。

モンハンと同様行動が全体的に重たいため、状況を見て適切に動く必要がある。行動が重たい分ヒットの爽快感が高く、エフェクトも派手で攻撃するのが楽しい。行動は重たいけどキーレスポンスはいいのでストレスを感じない。武器の種類が超豊富で選択するのが楽しい。成長や合成要素が多くて、チクチク強化していくのも楽しい。

手触りが非常によく、要素がかなり多く、世界観を含めてそれらの要素がそれぞれゲームにプラスの効果を与えていて、近年稀に見るレベルの高いゲームになっています。体験版でオンラインマルチも可能で、複数人で遊ぶと輪をかけて面白い。

今のところボーナスの関係で戦い方が限定されがちなのが気になるけど、製品版では改善されるらしい。

世界観がアレなんでメジャーにはなれんと思うけど、VITAに限らず他ハードと比較しても充分天下取れるクオリティ。めちゃくちゃ面白いじゃないですか!