GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

無題

PS3 ジョジョの奇妙な冒険 ALL STAR BATTLE

購入。


本作は「ジョジョの奇妙な冒険」の格闘ゲーム。開発はナルティメットシリーズで漫画の再現に定評のあるサイバーコネクトツー

ジョジョは濃いファンが多く、また過去にカプコンが作ったゲームの出来が異常に良かったため、ゲーム化のハードルはめちゃくちゃ高い。でも発売前に小出しにされた映像が非常によく出来てたことと、ファミ通で満点とか取って期待大(まぁ最近のファミ通満点はフラグみたいなところもありますが)。

形式としては、漫画の各部から数名ずつのキャラクターが参戦して戦う感じ。あのキャラクターがいる/いないというのは原作ゲーでは仕方ない議論ですが、まぁ各部の主役+ボス+主要な脇役が選ばれていて、人選としては無難にこんなもんかな。ゲームとしての出来はともかく、事前の映像から「漫画の再現度」が異常に高いことは伺えていました。

実際触ってみると、その原作再現度、そしてゲームへの落とし込み方に舌を巻きました。ゲームとしては結構オーソドックスな対戦格闘なのですが、技の挙動、演出まで徹底的に漫画の再現に拘ってて、どっかで見たシーンの目白押し。エジプトステージでダウンしたら議員の車に轢かれて笑った。またキャラクターによっては別ゲージが用意されてて、音石明には電気ゲージ(減るとスタンドが弱体化)、ジョニィには爪ゲージ、プッチ神父には天国に行く言葉ゲージ(らせん階段…カブトムシ…とか数えて、数え終わるとスタンドが進化)。これは相当原作を読み込んでいるし、愛ある人が頭を捻って裏返してシステム考えてるわ。

一方で、バランスとしては、対戦をちょっとやってみても結構荒削り。具体的には波紋能力者は必殺技ゲージを任意に溜められるし、スタンド無しでフルパワーを発揮出来るため、2部までの人間が強い印象。「レッド・ホット・チリペッパァァ!!」って言いながらスタンド出すのは楽しいけど、電気ゲージ溜めないといけない音石明なんかは結構厳しい。無限コンボも見つかってるらしい。

あと、映像が素晴らしいのとトレードオフとは思うけど、ローディングが長い。

非常に原作愛を感じるいいゲーム化だとは思うけど、満点は言い過ぎかな。