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満つらざるとも屈せず

戦国ジョジョの奇妙なモンスターズ

ジョジョの奇妙なオールスターバトル、トロフィーコンプリート。

やればやるほど演出が素晴らしく、トロフィーもその演出を一通り舐める形で設置されており、演出の紹介として上手く機能しています。

DIOの時間停止を承太郎が止め返す、まではCAPCOM格闘ゲームでもありましたが、それが「DIOロードローラーを出してから止め返すと特殊な演出がある」ところまで入っていて脱帽。戦闘員でないキャラも、案内役であったりちょっとした演出だったりで大量に出ていて、とにかくジョジョ好きな人が詰め込みに詰め込んだことが想像できる。

一方で、Amazonのレビューが大荒れなのも納得。本作は明らかにお金も工数も大量にかかっているパッケージソフトで、その価格も7980円(定価)とお高め。なんだけども、メインとなるキャンペーンモードが「ネット接続必須」「戦うとスタミナ消費」「追加でスタミナを使うと戦闘を有利に出来る」「スタミナは時間経過、あるいは有料アイテムで回復」という、まさかのソシャゲ仕様。

特にボスは凄くて「エンカウントがランダム」「エンカウントしても戦えるのは実時間で10分間」「格闘ゲーム部分とは別にHPを持ってて、戦闘に勝つとこれを一定量減らせる」「減る量は投入したスタミナに比例」「スタミナ満タンから全投入してやっと減らし切れるかどうか」という仕様になってて、実質的に「追加アイテム無しでは倒しきることが不可能」というバランス。

あと発売初日から追加キャラクターを有料(一人600円)で配信。これについてはデフォルトでも32キャラもいるので有料追加DLCはいいと思うけど、初日配信(つまり開発はとっくに終わってる)なら入れておいてくれよ、というのが高いパッケージ買った者としての正直な気持ち。

つまり、「よーし金とっちゃうぞ!」って気持ちが余りにも素直に出過ぎていて、ユーザが拒否反応を起こしちゃってる。ソシャゲは「基本無料」だからこういう仕組みでもやっていけるわけで、パッケージソフトで、しかもその辺のソシャゲよりエグい仕組みを搭載したら、そりゃまぁ怒られるわ。

これは想像だけど、格闘部分とシステム部分で、作ってる人が全く違うんじゃないかな。それくらい、両者から伝わってくる哲学が違いすぎる。一作目が荒削りってのはよくあることで、続編が出たらこれは傑作になるぞ!とも思いますが、一作目からこういう目先の集金やっちゃうと、続編は厳しいんじゃないかな。。。