購入。
本作は韓国の音ゲー「DJMAX」シリーズの最新作。過去作はあからさまにbeatmaniaのパクリではあったものの、緩めの判定、ノリのいい楽曲、ハイクオリティなアニメーションと、競技方面に舵を取ったbeatmaniaとは対照的に「楽しい、カッコいいプレイ」に重心を置いていて、そこそこのヒットとなりました。
最新作の本作はアーケード版(というのがあるらしい)をベースにタッチパネルを使ったゲームに変貌。過去作の面影は殆どありませんが、譜面を上下二段に表示しながらも、視線の動きを意識した配置で見易くなるよう工夫されていたり、VITAの画面を活かした「音ゲーもここまで来たか」と思わせる美しい映像など、全体にきちんと作られたクオリティの高いゲームとなっています。過去作からだけど「曲に合わせてタンバリンを叩く」のではなく「曲を奏でる」ゲームなのも今時あまりなく評価ポイント。緩めの判定とノリのいい楽曲も健在。KARAがやたら多いけど、これはまぁしょうがない。
ゲームとして特徴的なのは、VITAの背面タッチを使うこと。例えば、フロントタッチでメロディーを奏でつつ、背面タッチでリズム、みたいな譜面が出てきます。これやってみると分かるんだけど、今までに経験のない動きで、完全に脳が付いてこない。そのうち慣れるのか、ずっと慣れないのかは今時点ではわからないけど、これだけの作品があっても、まだ新しい音ゲーの形ってのはあるもんだな。