GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

世界最速のギター上達法

PS3 Rocksmith 2014

購入。

本作は「本物のギターでやる音ゲー」。ギターフリークスとかやってると「そんな弾きたいんだったら、本物弾けばいいじゃん」と言われることもありますが、その度に「いや俺はギターが弾きたいんじゃない、ゲームがやりたいんだ」と言い続けて数年。待望のというか、言い訳が出来なくなったというか、本物のギターでやる音ゲーの登場です。キャッチコピーは堂々の「世界最速のギター上達法」。ちなみにベースも出来ます。

始めてみるとチュートリアルが非常に丁寧。テクニックモードでは「ストラップの付け方」「ピックの持ち方」から始まり、音を鳴らす、和音を鳴らす、と徐々に難しくなっていきます。弦表示が共通で色分け(6弦は赤、5弦は黄色)されていたり、コードを弾くシーンでは押す指も表示されたりして、流石世界最速。特に弦の色分けはかなり有効だと思う。まぁ進めていくといきなり細かい技術の話になって行き詰るんだけど。なんだよ弦を叩いて鳴らすとか、わけがわからないよ。

本編となる音ゲーパートもとてもよく出来ています。「難易度を選べる」というのは音ゲーではよくある機能ですが、この難易度が動的に、しかもフレーズ毎に上下します。どういうことかというと、最初は「4小節毎に1音鳴らす」みたいな簡単な譜面なんだけど、それを上手く弾いてると「おっ、こいつこのフレーズは弾けるみたいだな」と判断され、同じフレーズが段々難しくなる。逆に「これは無理みたいだな」と判断されると目の前で譜面が減ったりするw出来る部分はどんどん難しく、出来ない部分はそのまま繰り返しという、常に自分の限界ギリギリの譜面が生成されます。

もちろん、トレーニングモードも完備。上述の難易度を固定に設定したり、一部だけ繰り返し、スピードの調整など、「こういう風に練習したい」という機能は一通り揃っています。

その他に、ミニゲームが10種類くらいありますが、これも当然ギターを使ったゲームになっています。内容は「襲いくる暴漢を撃退する」「アヒルを撃つ」「ゾンビを倒す」と様々ですが、暴漢は弦に沿って襲ってくる(正しい弦を弾いて倒す)、アヒルはフレット上にいる(正しいフレットを押さえて撃つ)、ゾンビは頭に「F」とか書いてある(正しいコードを弾いて倒す)、など、いずれもギターの基礎練習になっています。これがまたよく出来ていて、シンプルながらついつい遊んでしまいます。80年代のアーケードをイメージした雰囲気も楽しい。

海外のゲームなので曲がほぼ洋楽(日本の曲はウルトラソゥッ!だけ)、あと頻繁にフリーズするところが玉に瑕ですが、ギター上達ツールとして、勿論ゲームとして丁寧に作られていて、非常に好感が持てます。動的な難易度変更なんかは正にゲームにしか出来ない部分で、これは真面目にやってたら上達するだろなーと思います。

私が上達出来るかどうかは分かりませんが、折角貰ったギターもあるし、暫くは毎日ちょっとずつでも遊んでみようと思います。