GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

ただ悲しい

ゲームセンターCX 3丁目の有野、クリア。

プレイ時間12時間半。

クリアしたので、やっと言えるんだけど、そしてこんなこと言いたくは無いんだけど、これ、クソゲー。どこが駄目かと言うと、全部駄目。1も2も自分の人生の中で5指に入る面白さだったので、3のこのクオリティは、ただただ悲しい。

前作や前々作が受けたのは、レトロ感だとか、CXネタとかの前に、まず入ってるゲームがちゃんと面白くて、爽快だったのね。でその上で「(仮想)ハードの限界がこうなので、こういう演出になってる」とか、「続編だからこうパワーアップしてる」とか、箱や取説が当時の装丁になってる、とか、攻略本が、とかで更に盛り上げたわけ。

翻って本作は、まず肝心のゲームが全く面白く無い。メインの8本のうち、まだ辛うじてマシなのは、「ゾリアテス」「ネジマキングダム」くらいで、他はまぁ掛け値無しのクソゲー。全然面白くない、爽快感が無い、テンポが異様に悪い、とにかく冗長、今時スマホに無料で出しても遊ばれないレベル。個別のゲームに関しては、いちいち物凄い文句があるけど、面倒なのでもういいや。とにかく、レトロとかレトロじゃないとかいう次元じゃない。

で、そのレトロ感も滑ってる。マリオブラザーズを、ロードランナーを、スカイキッドを、ドルアーガを、フライングパワーディスクを、ファイナルファンタジーを、ゼルダを、な め ん な よ。とにかくどのゲームも「ほーらレトロっぽいでしょ」以外の思想を全く感じない。レトロだから操作に引っかかりがあってもしょうがない?絵が適当でも許される?"レトロ"は手抜きの言い訳ではないし、どのゲームもテストプレイしたとは思えないつまらなさ。

ちなみにフリーモードでは各ゲームの立体視版が遊べるのですが、ブラッドオブドラゴンで飛空挺に乗ったら地面の奥行きが逆だった。一回見たら気付く内容なので、まぁ本当に、下手したら一回も、テストプレイとかしてないんだと思う。

ということで芯となるゲームが完全に駄目なので、それを包む諸要素も全部腹立たしく思えてくる。有野少年が今までほど喋らない癖に、俺の失敗だけは毎回いじってきたり、間に入る小ボケもいちいち勘に障る。ゲーム中にマニュアルやテクニック、ノルマを確認出来ない、基本操作とマニュアルが別々の場所に存在するなど、IF一つとっても及第点とは言い難い。

クリア時点では未解放の要素も沢山あるし、各ゲームもクリアまですらやってない。それどころか本筋と関係ないゲームはやってもいないんだけど、もうこれ以上このゲームを遊んでいたくない。

エンディングを見るとブラッドオブドラゴンとザウルスボーイはグレフから更に外注に出てるみたい。発売延期もしているし、予算や納期もどれだけあったのか分からないので、誰が悪いのかは部外者からは伺い知れない。

ただ、これだけは言える。このゲームは、クソゲー