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満つらざるとも屈せず

無題

THE WONDERFUL 101開封。

本作はベヨネッタなどの開発会社プラチナゲームズ製作の、「100人の人間が集まって巨大な手や剣に変身して戦う」というちょっと変わったアクションゲーム。

主人公となる特殊部隊「WONDERFUL100(ワンダフル・ワンダブルオー)」は、集まって巨大な物に変身出来る「ユナイト・モーフ」という能力を持っています。変身可能な物は剣や銃のような武器に留まらず、橋、グライダー、エレベーターなど多岐に渡ります。このユナイト・モーフを利用して、戦闘と軽いパズル要素をこなしつつ先に進むというのが基本的な流れになります。

ステージ開始時点では20人程度の部隊は、道中の仲間や市民を吸収して最大100人の大部隊となります。ユナイト・モーフは人数が多い方がサイズや威力が大きくなるため、ステージが進む毎にスケールが大きくなって行きます。またユナイト・モーフを複数作ることも出来るので、人数が多ければ「拳で攻撃しつつ銃で撃って、自分は剣でコンボ」のように手数も増えて行きます。

アクションとしての手触りの良さ、ソリッドさは流石プラチナゲームスのクオリティ。攻撃一つ一つの手応えが非常に気持ちよく、動かしているだけで楽しいゲームです。もちろん巨大なモーフを作る、コンボを決めるなどのアクションには相応の演出(気持ちよさ)が設定されているため、やり込む程に脳汁が出るのはベヨネッタと同様。またWONDERFUL100がアメリカンヒーローを基調として原色色とりどりのメンバーであることもあり、見た目にもとても鮮やか。「街が崩れて崩壊していく中を進行」みたいな、マシンパワーを活かした大がかりな仕掛けも多く、アクションとして、ゲームとして、アトラクションとしても楽しいゲームです。

世界観も魅力的。上述の通りアメリカンヒーローを基調とした、100人からなる曲者揃いの特殊部隊。「ワンダフル・ワンダブルオー」という語感も最高。「説明しよう!」みたいな解説の最中に疲れて空中から落ちるメタ演出も。

惜しいところは、ガード、回避が(ゲーム内で)購入する形ところ。仕組み上絶対に必要なんだから初期で持っててもよかったのでは。

ともかく、映像、手触り、世界観までとてもよく作り込まれていて、また個人的にそのどれもが好みの雰囲気なので、まだ全然遊んでないけどこれは傑作の予感。