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満つらざるとも屈せず

無題

CHILD OF LIGHT開封。

 

本作はUBIソフト製のRPG。シンボルエンカウントのターン制バトル、巨大な剣を振るう少女が主人公など、JRPGの影響を受けていると思しき作風が特徴。

 

ゲームは最初LIMBOを彷彿とさせる殺伐とした横スクロールACTのような何かですが、すぐに自由に飛べるようになるので安心。

 

美しい背景美術や水墨画みたいな演出が光る中で、異様にバタ臭いキャラクターが彩りを添えます。洋ゲーだから、絵本みたいな世界観だから、とかいうレベルじゃなくて、キャラクターに全く魅力を感じない。

 

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デッサンがおかしい主人公

 

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怖い顔の姉

 

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完全にモブ顔の仲間たち

 


さて色々魅力を感じにくい本作ですが、実は戦闘システムが非常に面白い。

 

「ゲージが溜まったキャラから行動、コマンド入力中は時間停止」と基礎部分はかなりシンプル。ですがこれに「コマンド入力から発動までに発動時間(タイムラグ)がある」「発動時間中に攻撃を受けると行動が中断されてゲージリセット」という要素が加わると、一気に駆け引きが熱いシステムに変貌します。

 

敵味方のゲージは全て可視化されているので、敵の攻撃に割り込むために発動が早い攻撃を選択、あえて防御(防御すると次ゲージが高速で溜まる)を選択、発動が遅い技を出す味方をフォローするために敵を小突いて邪魔、など、採りうる選択肢はかなり多彩。本当に上手く回せれば、敵の行動を全て邪魔して何もさせないこともたぶん可能。

 

加えて、タイムラインとは無関係に動かせる「ホタル」が存在。ホタルは味方にくっつければ体力回復、敵にくっつければゲージ速度抑制効果があります。が、一匹しかいないためひっきりなしにくっつける対象を変えなければなりません。また便利な反面使用時間に制限があり、これを回復するために画面内の花を回収する必要があり、戦闘中はやることが山盛りです。

 

戦闘システム自体の忙しさ、駆け引きと、これと別軸でホタルの運用も重なり、特に攻撃の激しいボス戦なんかは目の回るような忙しさ。その分、敵の発動時間を調子し、まとめて妨害し、完封できるとかなり嬉しい。

 

またPS3版だとホタルは右スティックで動かしていましたが、VITA版ではタッチでの高速操作も可能。ホタルは画面内を大きく移動し続けるので、この直感的かつ素早い操作は嬉しい。