GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

スキタイのムスメ

スキタイのムスメ、クリア。

プレイ時間はたぶん4~5時間。

本作は抽象的、実験的、宇宙的、俯瞰的、音楽的、ドット的、なんとも形容が難しいインディー的一作。また恐らく自覚的にこういう仕上がりにしてると思われる。

音楽の使い方が非常に上手くて、殆ど何も語ってないのにやたら心が揺さぶられる。シナリオは「スキタイのムスメが命を投げ打って使命を果たす」くらいのもので、実際のところたぶん殆ど意味は無い。"風ノ旅ビト"みたいに、雰囲気を楽しむゲームだと思う。

さっと遊べて何かを感じた気になれる、穿った言い方をすると「昨今の芸術ゲーを持ち上げる風潮の中で、絶賛されるだろうな」という感じのゲーム。個人的には最初こそ「これはドエラいゲームだ」と思った物の、お遣いが始まってからはほぼ惰性と義務感だけでした。

あとこれだけコンセプトに徹しているのに、戦闘だけがやたらゲームゲームしてるのは返って勿体無かった。もっさりした操作体系で結構行ったり来たりするのに、ほぼ意味のない強制戦闘がちょいちょい入るのは単純に鬱陶しい。