ペルソナ4 ダンシングオールナイト、トロフィーコンプリート。
プレイ時間25時間。
トロフィーの条件には難しい物は含まれず、それなりに時間やってれば取れるものばかり。本作ではこの他にゲーム内に「メダル」というのがあって、こちらにはいくらか技術の要る内容が含まれます。
ここまでそれなりに遊んで、かなりよく出来たゲームだと思ったので、順を追って紹介。
本作のスコアシステムはシンプルで、「ミスせず沢山コンボを繋ぐと点数が高い」というコンボ数重視のもの。
で、本作には通常のボタンノート以外にリングノート(スクラッチ、スティック操作)があって、これは「成功すればコンボ数が増えるけど、失敗してもコンボは切れない」という仕様になっています。リング操作は通常のボタン操作から握りが変わるため失敗の素になり易いのですが、点数が欲しい人は狙ってスコア稼ぎ、要らない人は無視することが出来ます。つまり「プレイヤーが自分で難易度調整出来る」仕組みです。
特に「高難易度譜面の極端に難しい箇所」みたいな部分では、「俺の腕じゃこのフレーズは捌けないからここだけリングを無視する」といったファジーな運用が可能で、このリングノートの仕様はかなり優秀だと思います。
それから、難易度を上昇させるアイテム(いわゆるHiSpeedとか、Hidden、Suddenなど)を付けることで倍率を上げることも出来ます。逆に難易度を下げるサポートアイテムを使って攻略を楽にすることも出来ますが、勿論倍率は下がります。
本作では発売日より「オンライン・スコア・アタックマ!」というイベントを開催しています。これはオンラインランキングで公式アカウントのスコアを5000位外に追い出すことで、追加のDLCなど特典が貰えるという物です。
結果から言うと、条件が渋過ぎたようでこの5000位という条件はすぐに緩和されましたが、このスコア設定がかなり上手い。課題曲は3曲で、それぞれEASY、NORMAL、HARDで「フルコンボ+制限アイテム付き」くらいの点数となっています。フルコンボ+制限アイテムでの点数ということは素面で同難易度をやっても超えることが出来ないため、たぶんそれぞれ一つ上の難易度での挑戦を想定してると思われます。
これをきっかけにフルコンボチャレンジしてみたら、ゲームの見え方が一変しました。
本作の譜面は特に高難易度ではかなり複雑で、パっと見頭に入ってこないことも多いです。が、曲を覚えて徐々にでも譜面の形を理解すると、フレーズの繰り返しが多いこともあり結構直感的に押せるようになります。これは(やったことないけど)ダンスの振りを覚える感覚と(たぶん)似ていて、(やったことないけど)ダンス感高いです。似たところでは、jubeatとかもこんな感覚でした。
音ゲーって難易度上げると難しい譜面ドーン!見えなかったら即死!が多いのですが、これだと一発で「あぁ俺にはこれは無理なんだ」と思ってしまって攻略しようという気にならないのよね。その点本作はリングノートの仕様やアイテムによる柔らかい(重要)救済措置が多く、初見でわけわかんなくても「もう一回やってみよう」と思えます。
実際自分が「もう一回やってみよう」から、最初は理解すら出来なかったALLNIGHT(最高難度)をなんだかんだこなせているので、これはゲームの導線がかなり優秀なんだと思います。
まぁ「クリア判定がゲージ残量で決まる、ゲージ増加量は渋くしかも失敗時の減少量が多い」ため、「終盤に1フレーズ押せないところがあるとクリア不可能」というのは厳しいとは思いますが。
カッコいい曲、よく出来た譜面、オシャレなダンスにファジーな難度調整。やだ隙が無い。