DARIUS BURST CHRONICLE SAVIOURS、開封。
本作は往年の横シューダライアスシリーズの最新作。グラディウスもR-TYPEもサンダーフォースも亡き今、コンスタントに新作が出るだけでも有り難いことで、横シュー界最後の巨星として是非今後も頑張って欲しい。と言いつつダライアスもGダラ以降長らく空白がありましたが、PSPにて久々の新作DARIUS BURSTが発売されてから、アーケードにてDARIUS BURST AC、iOSでDARIUS BURST SP、そしてACの逆移植である本作と続いています。
ACはやってないのでPSP以来のダラバーですが、まずは解像度向上による美しい映像に感動。またPSP版は正直ボリューム不足も感じましたが、本作では新ステージ、新種ボスは勿論、各ボスの亜種が大量追加。更に新規自機に加えて過去シリーズの機体も追加されています。Genesis機のαビーム干渉によるお手軽バーストカウンターが楽しいけど、やっぱ置きバースト無い機体はちょいちょい厳しい感じ。
モードはアーケード移植である「ACモード」とオリジナルの「CSモード」に大別。ACモードはワイド画面のアーケード版の移植ということで、どうするのかと思ったらVITAの画面を上下カットして2画面納めてて笑った。文字はかなり潰れてしまってるけど、それ以外は結構ちゃんと見える。また膨大なステージをみんなで攻略していくクロニクルもオンライン接続することで再現。ただVITA版はマルチプレイが出来ないのは本当に残念。アーケードの移植なんで「他の人のエントリーを待っています」みたいな表示だけあるのがより物悲しい。
CSモードは特定の機体、装備、ルールで決まったコース群を攻略していくモードで、PSP版のミッションモードを超強化した内容。こちらは1画面に納まる表示になっています。またダライアスの歴史を追体験する風になっていて、ベルサー襲来とシルバーホーク出撃から、段々新機体が開発されていく流れを体験出来る建付けです(年史の真ん中辺りから始まるので、最初はバースト機)。
ということで映像の美しさ、ボスやBGMのカッコよさ、バーストの強さと気持ちよさと抑えるところを抑えた良作だとは思いますが、正直私には厳しいところも。
「シューティングなんだから当たり前」ではありますが、ゲーム的なパワーアップや長期的な蓄積がほぼ無いため、先に進むためには自分が上達するしかありません。CSモードは短いミッション(単位)で区切られていますが、その1ミッション全てをクリア出来ない限り、その先は永遠に見られません。ミッションによりますが単位は大体6ステージ程度で、最後の敵にどうしても勝てない場合リプレイへの心理的な負担は決して小さくありません。
PSP版(攻略出来なくて諦めた)に比べれば「ミッションの数が多い(とりあえずの逃げ道がある)」、「お金を払えば別の機体に変更出来る(ただし金額は相当渋い)」ということでまだマシにはなっていますが、自分の可能性を実感出来ないままやられ続けるのはやはりしんどい。カメもミノカサゴもデメニギスもハリセンボンも全く安定しない。
現在の感覚としては「全く前進出来なくなったら止めるだろうな」という感じ。ただ今の所はジリジリ前進出来てはいるので、願わくば自分の中の何らかの壁を突破して大きく視界が開けるといいなー。