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満つらざるとも屈せず

ライダーレボリューションクリア

オール仮面ライダー ライダーレボリューション、クリア。

 

プレイ時間は、クリアまで10時間、ミッション全クリアまで12.5時間。

 

本作はDS、PSPで発売された「ライダージェネレーション」シリーズの続編。とにかく大量の仮面ライダーが出てくるアクションゲームで、よく動くドットといい感じの原作再現、何より手触りがよく人気のシリーズです。

 

今回は開発会社がセブンスコードからウィッチクラフトに変わってる様子。トラベラーズ戦記以降音沙汰が無かったライダーゲーが、最近はウィッチクラフト開発でボチボチ出ているので、バンナムが切り替えたのかな。

 

肝となるプレイアブルキャラクターは、前作(ジェネレーション2)の57から更に増加して実に79キャラ。アマゾンズやTHE FIRSTの面々どころか、なんとホースオルフェノクとハートロイミュードも参戦して正にオールスター。プレイアブルじゃないけどナスカやメズールもいてもう物量的には文句のつけようが無い。更に無料アップデートでエグゼイドのLV3やスナイプ他の追加も予告されてる。凄い。まぁ、こんだけみんな居るのに、今回はデルタも轟鬼くんもいるのに、相変わらずザビー、ドレイク、サソードはいないんですが…。

 

このただでさえ圧倒的なキャラ数に、組み合わせや敵ボスとのクロスオーバー会話まで用意され、全テキストのフォローは不可能ではないかと思われる物量となっています。

 

…っていうところまではよかったんだけど。

 


前作までは単純に横に進むベルトスクロールアクションでしたが、今回は探索型のアクションとなっています。広いマップを縦横に探索し、ライダー固有の能力でギミックを突破し、アイテムを探しながらボスの部屋を目指します。

 

まず、マップが物凄い広い上に単調。基本的に雑魚がバラバラ出てくる通路を進むだけで、たまに気を利かして出てくる変化球は「落下すると下のマップに落とされる」みたいなの。ショートカットが一応はあるものの数は少なく、とにかく見たようなマップを延々と歩かされます。

 

「ライダー固有の能力でギミックを突破」も曲者で、「空を飛べるライダーで突破するギミック」は当然空を飛べるライダーを選択していないと突破出来ません。さらに「高い壁がある」程度ならまだ空を飛べばいいんだろうなと想像出来ますが、「風が吹いてる」「バリアがある」など突破法が想像出来ないギミックについては、各ライダーの能力を総当たりするしかありません。これに、プレイアブル79人(一度に出撃出来るライダーは二人)というのが悪い方に働いて、もう組み合わせを試すだけでも地獄。

 

ちなみに、高い壁や穴は空を飛べるライダー、ピストンはクロックアップ、風は重たい(ジャンプ出来ない)ライダーやJの巨大化、バリアはパワー超強化(2号、BLACK)、細い穴の先のアイテムはワイヤー(バース、G3)で抜けられます。が、風やバリアは一度突破したら消滅しますが、穴やピストンは消滅しないため、再度通る際にはまたこの能力が必要です。

 

ギミックはマップに表示されないため、「あそこに行きたい→ピストンあるの忘れてた→本部に戻ってカブトを選択→ピストン突破→その向こうにバリアあった→本部に戻ってカブトとBLACKを選択」みたいな状況が頻発してイライライライラ。なので「本部に速やかに戻る」という需要が非常に強く、リターン能力を唯一持ったネクロムの登板率が高くなり、その結果ネクロムに食われた枠のせいでライダー連れていけないっていう。

 

それから、IFがゴミ。

 

まず表示系では、どんな画面でも、複数のアイコンを一個ずつ表示するため、表示自体が非常に遅い。んでただでさえ表示が遅いのに、カーソル位置記憶がほぼ無く、毎回1ページ目から選ばされる。しかもプレイアブルを始め物量の多いゲームなのに、リストの上下や左右が繋がっていない。

 

それからメニュー導線もゴミ。沢山のライダーが表示されて、ポイントを使ってライダーを解放する画面で、現在の所持ポイントと解放に必要なポイントが、確定後の次画面でないと見られない。レベルアップと装備選択画面が他画面と完全に切り離されていて、出撃前のライダー選択画面から直接レベルアップが出来ない。ミッション一覧でのクリアマークが、選択しないと見られない(一覧出来ない)。探索型ゲームだけど、マップはポーズ画面でしか見られない。音量等を設定する画面は「戦闘中のポーズメニュー」からしか開けない。

 

もう、メニュー移動一つするのにもイライラするし、加えて上述の通り本部に戻ってライダー入れ替えとかが多いゲーム性の上、メニューの作りの問題でメニュー画面を往復することも多く、触っているだけでヘイトが溜まっていくのが分かる。

 

あとは、探索とIFに比べれば些末なことですが、なんかアクションがもっさりしてる気がする(アクセルとかジェネレーションではメチャクチャ面白かった気がするんだけど…)とか、物量積み過ぎたせいか折角のボイスの音声がガビガビなのも気になりました。

 


圧倒的な物量、圧倒的なクロスオーバー、まではよかったんですが、それ以外の要素がとにかくゲームの足を引っ張りまくって、というか最終的にプレイアブルの物量すらゲームの足かせにしてしまって、とても面白いとは言えない仕上がりになってしまっています。ながらく続編が無かったジェネレーションの続編で、本当に期待していただけに、本当に残念です。