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満つらざるとも屈せず

ヒューマンリソースマシン

NSW HUMAN RESOURCE MACHINE

iOS Severed

購入。

 

ヒューマンリソースマシンは「プログラムをする」ゲーム。プログラムというのは、パーツを組み合わせて課題を解決するパズルの側面があって、本作はそこをゲームにしています。

 

子供が最近プログラムに興味あるみたいで、入門にいいかと思って買ってみたのですが、実際遊んでみたらそんな甘いもんじゃなかった。

 

まず、ゲームに飾りが無さすぎる。陰鬱な雰囲気の高層ビルで、皮肉屋の上司の下淡々と仕事。やることは左のコンベアの数字を右のコンベアに運ぶだけ。出題さえも「2個の数字の大きい方を運べ」とスーパードライ。賑やかしやご褒美は全く無く、プログラムが上手く動く以外の喜びが皆無。

 

いや、分かる。コンベアはIOだし、カーペットは変数だし、出題は要件だし、陰鬱な雰囲気はプログラマーそのもの。やりたいことはよく分かるんだけど、ゲームにするならもうちょい飾ってくれても...。

 

で肝心のゲーム部分は、よく出来てはいるけど、コマンドが足らなくて遠回りさせられるのが、本職としてはストレス。基本的にgotoを書きまくるしかない仕様で、if文にelseもnotもないので、簡単な分岐でも無駄に複雑になってしまいます。コマンドを増やすと分かりにくくなってしまう部分もあるので、この辺のバランスは難しいところですが。

 

それから、本作では数値目標が「プログラムの長さ」と「実行時のステップ数」の二種類あるのですが、前者はまだ頭使って工夫出来るものの、後者は課題によっては「ループをバラしてgotoを減らす」とかいうゴミみたいな解法。部分コピペが出来ない仕様と相まって、ただひたすら辛くて無為なコーディングを強いられます。

 

まだ序盤ではありますが、今のところプログラムの入門課題を手足を縛られて解かされるような苦痛さを感じてしまって、あまり楽しめません。掛け算の再発明とか無意味にもほどがある。と言うかこれは「プログラミング」ではなく「ただ無駄に不便なだけのパズル」では...。先に行ってコマンドが充実するといいんですが。