メトロイド サムスリターンズ、クリア。
プレイ時間は、クリアまで11時間、その後アイテム100%回収までで13時間。
本作は昔ゲームボーイで発売されたメトロイド2のリメイク。リメイクにあたってはアクション要素を特盛してるようで、開発会社と併せて不安もありましたが、結果としては完全に杞憂でした。
追加要素は色々あるのですが、白眉はフリーエイムかな。ビームを上下左右だけでなく、アナログで微妙な角度にも自在に撃ち分けられます。メトロイドは敵が微妙な高さにいることが多いので、これはかなり便利。また咄嗟に後ろを撃つことも出来るので、急襲にも反応しやすいし、敵もその上で襲ってくるので自然にかっこいいやりとりが出来ます。
次点でメレーカウンターもいい。これは敵の特定の攻撃に対してタイミングよくXを押すと自動で反撃する機能で、当たった敵はスタンして隙が出来ます。字面が完全にQTEで発売前の一番の懸念でしたが、ボタンが決まっているのと、演出が非常に短いのと、当たってからも追加の操作があり、印象としてはあくまでただのカウンター攻撃でした。当たれば大ダメージのチャンスが生まれるし、ネガティブな印象はありません。まあ雑魚もボスも頻発するので、戦術がカウンター待ちになり易く、ちょっと強過ぎる気はした。
ゲームとしては、アクションに寄りつつもちゃんと探索型のメトロイドでした。スクリューアタック取ってからの無双感なんかも当時のGB版の手応えのまま。一定距離のマップをスキャンする機能なんかも追加されてて遊び易くもなってる。また旧版は進化していくメトロイドを繰り返し倒すゲームでしたが、何体かボスも追加されてメリハリが生まれているのも好印象。とは言え基本的には原作通り進化していくメトロイドを規定数倒して道を開く展開が続くので、やはり単調感はあるにはある。
クリア後にはハードモード、またamiiboを使うことでFUSIONモードにもなるみたいで、ボリュームもそれなりにありそう。
久しぶりの2Dメトロイドとして、またともすると古臭くなってしまう旧作の現代風リメイクとして、十二分のクオリティを持った作品でした。
あと一点だけ。「スパイダーボール+スーパーボムで垂直に吹っ飛ぶ」っていう仕様があって、これがないと取れないアイテムがいくつかあるのですが、この仕様どこにも書いてないのでずっと気付けなかった。メモ。