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満つらざるとも屈せず

THE VIDEOKIDクリア

THE VIDEOKID、クリア。

 

プレイ時間3時間半。

 

本作はPIXEL TRIP STUDIOS開発のアクションゲーム。元々は「アメリカでは新聞配達員が各家庭に新聞を放り込む」ことを題材にしたペーパーボーイというゲームが昔あって、これをパロったのが本作となります。

 

本作の主人公は海賊ビデオ配達員。スケボーで道路を疾走しながら、鞄に無限に入っているVHSビデオテープを配達先のポストに投げ込むと報酬が手に入ります。通りには配達先ではない家庭や歩いている市民などが沢山居ますのでこれを避け…る必要は無く、とにかくどんな物にでもビデオを叩き込めばボーナスを貰えますので、犬が吠えようが窓ガラスが割れようが、ひたすら投げまくって問題ありません。また道路には当然車が走っていて、これに触れると一発アウト。でも大丈夫スケボーはジャンプも出来ますので、飛び乗ってトリックを決めてボーナスを貰いましょう。

 

ということで本作はスケボーに乗った主人公が、車の上を飛び跳ねながら手裏剣のようにビデオを町中に撒き散らすゲームとなります。ステージは1つだけ、難易度設定も無し、ミス即死で最初から、クリア後にはスコアが表示された後でまた最初からとかなり突き放した作りで、いわゆるアーケードライクなアクションと言えます。

 

また本作はその成り立ちから内容までとにかくパロディに溢れています。町ですれ違う人は異星人を載せた自転車漕いでる人とか、白スーツでポゥ!してる人とか、巨石に追われる冒険家とか、ゴッサムシティから車で来てる人とか、マンホールから覗く激亀忍者とか。集めたお金でアンロック出来る衣装は明らかにバックトゥザフューチャーやダイハード、クッキーモンスターなど。インベーダーがいたりスターウォーズのデカいメカが歩いてたりもします。とにかく次から次に色んなキャラクター(らしきもの)が出てきて拾い切れない。ランダムなんで何が出るかは毎回違うのですが、スクルージおじさんとトランスフォーマーが出てきた時はなんか上手く行く気がしていました。

 

最初は判定の分かりにくさや独自のレールの動き、乗れる車と乗れない車が判りにくい、多数ある初見殺しや長めのリトライ演出とかなりストレスを感じたのですが、慣れてくるとランダムの中にパターンが見えてきて、キビキビ動く操作性の良さも手伝ってかなり気持ちよく遊べるようになりました。ワンミス即死で難易度は高めなのですが、キャラクターが入り乱れて大騒ぎの町でビデオを投げまくるのは非常に楽しく、散々死んだけど最後まで楽しく遊べました。

 

値段が安く、短めでサクっと遊べて、演出の密度が非常に濃く、難易度は高いけど上達するとサクサク動けて気持ちいい。お手本のようなアーケードライクゲームでした。