Florence、クリア。
プレイ時間30分くらい。
本作はMOUNTAINS開発の、主人公のフローレンスという女性が恋をして別れてまた歩き出すまでを表現した、ジャンル分けするならばパズルゲームかな。
最初は細かなピースを慎重に組み合わせていた会話が段々ピースが大きくシンプルになるとか、喧嘩をするとピースが揃わなくなるとか、時計を回すことで時間が経過していくとか、ゲームというかインタラクティブなIFでアート表現をするための作品で、ゲーム的な難易度や面白さは皆無。
表現としては本当に慎重に丁寧に作ってあって、恋人が引っ越してきた時の「自分の物を捨てて恋人の持ち物を並べる」からの別れた後で「恋人の物を整理して隙間が出来る棚」とか、テキストは殆ど無く、なんならフローレンスが映っていなくても気持ちの変化が手に取るように感じられます。
一方で(予め分かっていたことですが)ゲームとしての成否や面白さは全く存在せず、話としても短いため、感覚としては短編の小説を読んだくらいで、物足りなさは否めない。ただこの内容で何時間もあっても表現したいことがブレるとも思うので、計算した上でこの長さなのだとも思います。