GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

ホタルノニッキトロコン

htoL#NiQ(ホタルノニッキ)、トロフィーコンプリート。

 

プレイ時間は不明ですが、開封が22日なので10時間も無いと思います。

 

本作は日本一ソフトウェアが断続的に繰り出すオリジナルタイトルの一つで、ジャンルは分類するならパズルになるかな。薄暗い廃墟で目覚めた、角の生えた少女ミオン…を導くホタルとなって、ミオンを無事出口まで連れていくことが目的となります。

 

廃墟は危険な罠や影のモンスターなどで溢れていて、ミオンはこれらに接触するだけで即死。記憶の無いミオンは自分が何故ここにいるのかも分かりませんが、周囲の状況や断片的な記憶から自分の身に起きたことを知っていきます。が、作中では詳細を明確には描写しないので、プレイヤーは「こうだったんじゃないかな」と想像するに留まります。薄暗い廃墟、可憐な少女の無惨な死、断片的かつあまり良い物では無さそうな記憶、不穏なBGMと、世界観としては大体そんな感じのゲームです。

 

ゲームとしては、カーソルであるホタルを操作し、ホタルに追従するミオンを導く、昔の「マリオとワリオ」みたいなゲーム性。こういうゲームなんて言うのかな。ミオンを導くホタル、影の中を移動してギミックを動かせるカゲホタル、種を打ち出す花、光を浴びて伸びる蔓、操作が反転する罠、巨大なボスもいてパズルもアクションもあり、思ったよりバラエティに富んだゲームです。

 

ですがIFがあまりよくなく、遊び終えての印象は芳しくありません。プレイヤーが画面をタッチ→タッチした位置までホタルが移動→ホタルの位置までミオンがゆっくり移動という多段の間接指示のため、全体にどうも思った通りに動きません。ミオンをタッチするとその場で待機するのですが、他の物が近くにあるとこの指示が入らなかったり、段差の上り下りなども暴発しやすく、ミオンの動きの遅さもあってストレスが溜まります。

 

また、作中でホタルを操作して壁に触れるとミスになる狭い迷路を抜ける、いわゆるイライラ棒的な場所があるのですが、タッチする指で画面が隠れて見えにくい上、画面が微妙にスクロールしてタッチ位置がズレるため非常に遊びにくいです。アップデートでスティック操作にも対応したのですが、こっちはこっちで操作感度が非常に高く、同じ入力(のつもり)でも大きく動くことがあり、狭い迷路を進むのに遊びやすいとはとても言えません。

 

ゲーム自体の難易度が高いのではなく、システムの作りの悪さで思うように進めないのは遊んでいて凄くストレスが溜まります。BGMがずっと不穏一辺倒なのもこれを加速し、遊んでる間は常に謎の圧迫感がありました。

 

遊んでいる間はやたら難しい気がしましたが、終わってみればプレイ時間もそれほど長くは無いし、プラチナトロフィーも取れています。そのプラチナも全体取得率は12%程度あり決して超高難度のゲームではありませんが、難しかった、遊びにくかったという印象ばかりが残るゲームでした。