GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

StrangeTelephoneクリア

iOS StrangeTelephone

購入。

 


早速開始してクリア。プレイ時間4時間半。

 

本作はドットスタイルのアドベンチャーゲーム。奇妙な世界に閉じ込められた主人公は、電話に6桁の番号を打ち込んで、生成される小さい世界を探索し、最終的に世界から脱出するのが目的となります。

 

生成される世界はそれぞれ小さい(10歩分くらいしかない)ですが電話番号分存在し、キーは0~9とアスタリスク、シャープで12種類。12の6乗で生成される世界のパターンは膨大かと思われますが、実際には細かな組み合わせが異なってもそれほどのパターンは無く、適当に試していれば十分に謎を解けるバランスです。クリアするだけであれば、適当に番号を打って世界を冒険し、手に入ったアイテムを使って次の場所を開き、サクサク進んで2時間程度でした。

 

ただアイテムや複数のエンディング、図鑑を埋めようと思うと急に沢山のアイテムとオブジェクトの総当たりになってしまい、「リアクションはあるけど意味は無い」みたいな引っ掛けもあってかなりしんどい感じになります。総当たりはまだしも、作者のツイッターを見ないと番号が分からないとか、攻略サイトには書いてあるけど出所の不明な番号とかもあって、最後の詰めとなる終盤はかなり理不尽感を感じながらプレイしていました。

 

ただ、どちらかというと恐らく本作が注力しているのは世界観で、不気味な雰囲気と荒唐無稽な、それでいて何らかの意味や意図を感じるオブジェクトの数々が現れます。なんなら攻略法の訳が分からなさも世界観のためにある気もする。個人的には真エンディングや謎の一旦が見えるエンディングよりも、屋上に出て夜景を眺めるエンディングが一番感情が動きました。

 

いわゆる「雰囲気ゲー」と呼ばれる物で、コンセプトとか展開とかバランスとか嫌いではないんですが、ずっと不気味で暗い世界ばかりなので、もうちょっと明るい世界もあったら浸ってても楽しいのになーと思いました。