GarbageCompany

満つらざるとも屈せず

バンパラクリア

BURNOUT Paradise Remastered、クリア。

 

プレイ時間13時間半。

 

本作はBURNOUTシリーズの最新作。最新作とは言ってもリマスター元は10年以上前の作品なので、もう古いゲームになってしまいました。BURNOUTシリーズは基本レースゲームですが、危険走行をするほど有利になり、敵車を破壊することにボーナスが付く独特な世界観が特徴。破壊表現に拘りと美学を持っていて、シリーズが進む毎に車が滅茶苦茶に壊れるようになることに当時ゲラゲラ笑っていた思い出。「交通量の多い交差点の真ん中で自爆して被害額を競う」というネジの飛んだスコアアタックが好きだったのですが、残念ながらParadiseでは無くなってしまいました。

 

それまではレースを選択してチャレンジする一般的なレースゲームでしたが、Paradiseでは街を丸々一個作ってのオープンワールド(?)となりました。どこからでもレースを始められて、ゴールはあるけどルートは自由。あらゆる場所にショートカットがあり、道を知るとどんどん有利になる。走っているとライバルカーが絡んで来て、破壊すると持ち車に加えられる。レースとドライブが融合したゲーム体験は当時新鮮でしたが、レースに負けると再チャレンジするのにスタート地点まで戻らないとならず、オープンワールドはむしろ足枷に感じられて当時はあまりのめり込めませんでした。

 

そのParadiseのリマスターである本作では、解像度、FPSの向上によってより見易く美しく。また待望のリスタート機能によってチャレンジも便利になりました。過去の大量のDLCも全部収録されています。

 

で実際遊んでみて一番印象的なのは、やっぱファストトラベルが無いことかなぁ。昔のゲームだから仕方ない部分はありますが、広大な街の外れまで行って、戻るのにまた高速乗って移動は現代ではダル過ぎる。このせいでゴールが山間部のレースは回避しがちになってしまいます。それからこれは昔から変わらずの印象なのですが、解像度、FPS向上でいくらか見易くなってるけどそれでも先が見えにくい。一般車を避けつつ地図をチラ見しながら街を縦横無尽に高速移動する本作では一番の敵は自分の速度。前方に物体があることを見落とした0.1秒後に中央分離帯に突っ込むのが死因のトップです。

 

ということで先んじてマイナス部分ばかり挙げましたが、これ以外は大体全部好印象で、トータルでは十分以上に面白かったと思います。多彩なBGMとDJを聞きながら美しい街を適当に流して好きなレースにチャレンジ。自車の半分が無くなるようなクラッシュを笑いつつ、様々な特性の車を適当に乗り換えては絡んでくる敵車をテイクダウン。一応エンディングを迎えましたがまだまだ遊ぶコンテンツは山盛り。でもたぶんこのゲームは要素を突き詰めようとするほど辛くなるので、ここで終わりにしようと思います。