GIGA WRECKER ALT、クリア。
プレイ時間20時間。難易度ノーマルで真エンドまで。
本作はゲームフリーク開発の2Dアクションゲーム。突如出現したロボット軍団の侵攻で人類は壊滅。重症を負った主人公烈景寺レイカは改造人間となり、機械の力でロボット軍に立ち向かいます。ゲーフリで瓦礫とかドリルとか言うとどりるれろを思い出しますが全然関係無かった。
レイカの主な能力はガレキの操作。破壊した壁や敵の破片を集め固めてブロックや剣を作り出せます。敵はシールドを持っていてそれぞれ一定以上のサイズのガレキで叩かないと破壊出来ないため、大きい敵を倒す為には沢山のガレキを集める必要があります。
雰囲気から壊しまくりアクションかと思いましたが、ゲーム性はかなりパズル寄り。物理演算の中で、高所に登る足場をどこから持ってくるか、敵を倒せる大きさのガレキをどう確保するか、スイッチに反射ビームを当てるためにどう地形を弄るかなど、一マップごとにかなり頭を捻ることになりました。
跳ねる岩、振り子、天秤、地形を削るドリル、浮遊ガス、コンベアなどなどギミックも非常に多彩。地形を見て解き方が分かった時の快感はかなりの物ですが見ただけで解けることは稀で、大体は何か試しては巻き戻しを繰り返して少しずつ解法を探ることになります。物理演算がブレて解けるはずの手順でも駄目だったりなんか分からんけど解けたりもするけどご愛嬌。
また上述の通りメインはパズルですが、要所に挟まるボス戦はゴリゴリのアクションゲーム。初見だと圧倒的に強いボスからガレキを掻き集めてぶん殴る、骨太なパターン構築が求められます。
シナリオはそんな期待して無かったんだけどとても凝っていて嬉しい誤算。本作はパズルで失敗すると「時間を戻してやり直し」が出来るのですが、この力を軸にギュインギュイン巻き戻しをしながらお話が展開します。数は少ないながら敵も味方も魅力的な人物ばかりで、バックボーンが見えてきてからの引きの強さは相当でした。
と言うことでゲーム性もシナリオもキャラクターも美術もとてもよく出来ているのですが、どうも操作に対する反応がワンテンポ遅く、全体のゲーム体験を損なってしまっています。物理演算の微妙な挙動と相まって「やたら滑りやすい」みたいな感覚。
細かい足場を渡るとか、ボス戦での立ち位置調整とか、もっと基本的な所だと「ちょっとした足場を降りる」とかがやたらやりにくくて、正にそう言うことを沢山求められる本作では致命的。ワンミス即死のシーンも多く、長いパズルをやっと解いた後で滑ってやり直しもザラ。ローディングがほんのり長めなこともあり上手く行ってない時間のストレスは小さくありませんでした。
とは言え、滑りやすさによるストレスはあるものの、それ以外は大体文句無しの出来栄えで、終わってみての感想は悪くありません。この方向性で次回作があればやっぱり遊ぶと思います。
そうそう、最終ステージ「ヴィムクティ」の第10管区で、右側のビームの当て方がどうしても分からなくて調べたのですが、攻略サイトも動画も掲示板も誰も全くここに触れてすらいなくてめげそうになりました。もう止めようと思いながらヤケでガチャ押ししてたら、目の前の×印岩が普通に壊れて突破出来たのでメモしておきます。紫は壊れて赤は壊れないんじゃ無かったっけ?とずっと思ってたけど、今画面写真見るとこれ紫色だな…。