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満つらざるとも屈せず

鬼武者クリア

鬼武者(リマスター)、クリア。

 

プレイ時間5時間。

 

2001年に発売されたオリジナルのリマスター版。解像度や画角の拡張もあるけど、一番大きいのは当時ラジコン操作限定だったのが、左スティックで見た目通りの操作も出来るようになったことかな。それ以外はほぼオリジナル準拠?

 

如実に感じるのは「バイオハザードのアクション版を作ろう」という意思。しかしバイオの影響を振り切れておらず、探索物としてもアクションとしても中途半端な物になってしまっています。

 

  • バイオ式固定カメラ切り替えとシビアなアクションの食い合わせの悪さ
  • セーブ回数がカウントされる(評価等には影響しない?)
  • 複雑怪奇なパズルを多数搭載した稲葉山城
  • 素早く武器を切り替えたいが、立ち止まってる時でないと切り替えられない
  • ロックオンを狙った敵に切り替えるのがやたら難しい

 

ここに固定カメラ式故の操作方法、いわゆるラジコン操作が加わって遊びにくさもマックスになるところですが、リマスター版では左スティックで見た目通りの移動も出来るのでいくらかは解消、されなくも無いですが、カメラが切り替わると移動方向が変わること、「十字でラジコン操作、スティックで見た目操作」なので戦闘中など咄嗟に動かすとどっちか分からなくなることなど、これはこれで新たな遊びにくさを生んでいます。アクションが難しいのはいいんだけど、操作やカメラやロックオンの仕様に殺されることが多くてストレスが溜まる。

 

それから何と言っても本作で一番駄目なのが、カットシーンがスキップ出来ないこと。結構シビアでボス戦なんかはリトライを繰り返すことになりますが、その度に左馬之助とボスの「ゆるせねぇ!」みたいなやり取りを見ないとなりません。死ぬとセーブポイントからやり直しになるのにセーブポイントが少ないのもリトライ性の悪さを高めていて、ここもやはり「バイオならこれでいいけど、リトライを繰り返すアクションゲームとして考えて設計したか?」という感想になります。

 

カウンター攻撃の一閃をはじめ攻撃の手応えは気持ちよく、アクションゲームとしての萌芽は感じますが、バイオの仕様に引っ張られ過ぎてやたら遊びにくいゲームになってしまっています。この意思はこの後デビルメイクライとして結実するはずなので、バイオとデビルメイクライの狭間に生まれた試金石だったのかなぁと思います。やったことないけど、鬼武者2ではもうちょっと遊び易くなってるのかな?