ワンピース アンリミテッドクルーズSP開封。
本作はWiiで発売され「みんなのオススメセレクション」にもなったアンリミテッドクルーズEP1、同EP2を一本に収めたソフト。おすすめセレクションに選ばれるくらいに面白いならやってみたいとずっと思ってたのですが全然値下がりせず、待ってたら本作が発売、俺歓喜。
ワンピース原作はジャンプらしいバトルマンガですが、本作ではこれを「格闘ゲーム」ではなく「冒険ゲーム」として解釈しています。麦わら海賊団は元々各キャラ個性が立ってるだけに適材適所に配置しやすいみたいで、システムの都合を全く感じない自然な作り。「麦わら海賊団が冒険するゲーム」という言い方がぴったり来る。
ゲーム性としては、ゼルダみたいなアイテムで行動範囲を拡張していくタイプ。拡張要素がとにかく無数にあって、戦闘したら技が増えるし、素材からアイテムを作ることも。素材は戦闘、採掘、採取、釣りなどあらゆる場面で手に入り、団員がそれを組み合わせることでアイテムが精製されます。この辺ぶっちゃけて言うとモンハンですな。「岩があと2個足りねー」とかまさにｗ
戦闘だけではない、収集だけではない、未知の島を探索している「冒険感」が楽しく、またひとつの要素をこなすとそれが新しい要素の呼び水になって、ついつい続けて遊んでしまう上手い作りです。
映像面や触り心地もかなり頑張ってる印象。キャラクターの再現度は勿論、ワンピースの「ドン！」という打撃感をちゃんと感じます。ゾロの刀周りとか凄いよく調整されてる。
あらゆる意味で「ワンピース好きなスタッフが作ったんだな」と感じる、バンダイにしては珍しい原作とゲームの幸せな出会いと言えます。
と概ね好感触なのですが、非常に残念なのがアイテムの取り扱い周り。
大量の素材が用意されてるのに、所持出来る数がかなり少ない。拡張出来るけどそれでも全然足りない。あまつさえアイテムによって1スロットに持てる数が異なる(これを超えると2スロット消費する)。
拠点には倉庫があるけど、この倉庫もかなり小さい。しかも倉庫と手持ちの管理が完全に分かれてて、一覧したりまとめたり一気に処分したりが出来ない。「ポイント換算」という消費方法があるけど、ご丁寧にこれもメニューが分かれてて、メニューツリーを無駄に行き来しないとならない。
調合に必要な材料を大量に持っていても、拠点に戻らないと調合が出来ない。消費アイテムはメニューから一発で使えず、一度消費用のスロットにセットしないとならない。
この辺の不便さ加減もまさに「初期のモンハン」という趣で、なんかモンハンが最初の頃に「不便にしてた」部分をわざと踏襲してるような気すらする。今やってるのがEP1なんだけど、EP2だとよくなってたりするのかな。して欲しい。
アイテム周り以外は非常に楽しいゲームだけに、こういうところでストレスを感じてしまうのは残念。でも逆に言うと、アイテム周りだけ我慢出来れば物凄い楽しいゲームです。
