WiiU DONKEYKONG TROPICAL FREEZE
購入。
大逆転裁判、クリア。
プレイ時間32時間半。
今回はなるほどくんのご先祖「成歩堂龍ノ介」が主人公で、「あの」シャーロックホームズと一緒に捜査していきます。
ホームズはかなりの変人として描かれていて、現場は引っかき回す、言動はエキセントリック、推理も的外れで、初見の印象は矢張に近い。
でも話が進むにつれて鋭いところが増えて行き、最終的には「憎めない尖った天才」みたいな印象に。これは結構上手いこと着地させたと思います。
今回は時代が変わったということもありキャラクターも刷新され、色々新しいことにチャレンジしています。
まずは本格的に3Dを活用し始め、カメラが回る演出、現場を角度を変えて見る、あと「キャラクターを横向きに出来る」ようになったので、左右で向かい合っての会話が増えた印象。
あと「眼球の処理」が加わったようで、目が泳ぐ演出や視線の動きが入るようになりました。「より目」は笑った。
またホームズによる推理パートが大きな柱として設定され、今回話によってはまさかの裁判パート無しも。
それから、複数人の証人はVS教授でもありましたが、今回は証人以外に陪審員も沢山いて法廷が賑やか。
システムとしては新しい物は勿論、過去の物をブラッシュアップして取り込んでいて、集大成と言っていい出来だと思います。
気になったところも幾つか。
今回追加になった「陪審員」は、民意の代表とは言えその場の感情で評決を急ぎ過ぎていて、証拠も揃わないうちから「怪しいので有罪」「いい人らしいから無罪」と即決。
史実は知らんけど設定上「陪審員の評決が一致したらその場で判決」となっているため、「始まった瞬間判決が出そうになって陪審員を説得」というシーンが頻発。話としては「ピンチからの逆転」が沢山あって面白いは面白いのですが、人を裁くという意識の無い陪審員ばっかりで閉口。
それから、ネタバレになってしまうのですが、今回話が完結しません。
今までも「結果として終わっていなかった」ことはありましたが、各作品は完結した上での展開でした。今回は露骨に「続編のための伏線」を残しまくっています。
また序盤から意味ありげに張った伏線が回収されないため、最終話がいつものような「あれも敵これも敵!これで最後だ!くらえくらえ!」という盛り上がり切った感じが無く、エンドロールが流れて「えっ、終わり?」という印象になってしまいました。
今までの逆転裁判のような「全部綺麗に収まった感」が無いのが読後感の悪さになってるんだと思います。
残念な部分もあったものの、ボリュームが少ないということは決して無く(むしろ多過ぎるくらい)、新生逆転裁判の立ち上げとして十分に練られたソフトだったと思います。魅力的なキャラクターも多く、恐らく出るのであろう続編が楽しみです。